最短20秒で一括見積依頼!
実績のある地元の優良石材店を
ご紹介いたします。
香川県で採石される庵治石(正式名称「黒雲母細粒花崗閃緑岩」)は、見た目の美しさと希少価値の高さから、世界最高峰の石と呼ばれています。花崗岩(御影石)の中で最も良いとされる庵治石の相場や特徴について、3つの項目で紹介します。
石英、長石、少量の黒雲母で形成される庵治石には、「斑(ふ)」と呼ばれるまだら模様があります。模様の細かさにより、細かい方から順に細目、中細目、中目の3種類に分類されます。
種類 | 相場 | 特徴 |
---|---|---|
細目 | 250~400万円 | 品質・価格共に世界最高級品。石の結晶が細かい。 |
中細目 | 200~350万円 | 斑の色合いなどの外見的特徴は細目・中目の間。産出量が特に少ない。 |
中目 | 100~250万円 | 庵治石の中でも安価。石目が少し荒く、白っぽく見える。 |
※工事内容や業者によって相場は変動します。
使用する庵治石の斑の大きさが細かいほど、高級なものになります。
場所 | 施工内容 | 素材 | 費用 |
---|---|---|---|
墓石 | 石材費 | 庵治石(中目) | 1,350,000円 |
文字彫刻費 | 40,000円 | ||
金具費用 | ステンレス製 | 20,000円 | |
外柵 | 石材費 | 大島石 | 750,000円 |
撒き砂利 | 玉砂利(白) | 20,000円 | |
その他 | 卒塔婆立て | 石製 | 25,000円 |
合計:2,205,000円
※その他、諸費用がかかります。工事内容や業者によって価格は変動します。
採石場によっても、色の濃さや斑の大きさ、結晶の細かさが異なります。より理想的な墓石に仕上げるためには、優良業者への問い合わせが必要になります。
庵治石は、岩盤内に
・南北に入った亀裂「カサネ」
・東西に入った亀裂「二番」
・水平方向に入っている亀裂「目」
と呼ばれる傷がついていることが多く、採石後に傷がある場所をカットしていくと、製品になるのは全体の僅か3%程度になります。採石してすぐに見える大きな傷以外にも、研磨後にわかる小さな傷がついていることも多くあります。
石が形成される段階でつく傷です。
墓石全体の色味、斑の模様を合わせていく必要があるため、庵治石の選別が行われます。理想にあう庵治石を見つけるには、大変時間がかかります。
使用できる箇所が少ないため、希少価値が高い石材です。
偽物も多く出回っているため、業者へ「庵治石登録証」の発行を確認しましょう。
種類 | 色味 | 結晶の大きさ | 特徴 |
---|---|---|---|
細目 | 黒寄りのグレー | 小 | 斑が鮮明に見える。表面を磨くと黒雲母がまだら模様を見せる「斑が浮く」現象が見られる。 |
中細目 | グレー | 中 | 細目と比較すると色味は柔らかく、斑が浮き出して見えるものも。採石量が少なく希少価値あり。 |
中目 | 白みが混ざったグレー | 大 | 白味が多い。細目の次に採石量が多く、庵治石の中では安価な施工が可能。 |
白っぽく見える理由は、石の中に含まれる黒雲母の数が少なくなっているためです。
通常のブルーダイヤと呼ばれる青みがかった庵治石とは異なり、茶色っぽい色合いが特徴の「錆石」、細目と中目など色々な種類が混ざりあった「ムラ石」といった種類の庵治石もあります。
石の硬さを表すモース硬度(最大10)は7、水晶に匹敵する硬さと言われています。
雨風の影響を受けにくく、ヒビ割れが生じにくい素材です。鉄分も少ないため色が変わったり、石が欠ける確率が低いと言われています。
耐久事例:1643年建立 佐藤継信のお墓
庵治石の平均耐久年数は、数百年以上とも言われています。
1643年(寛永20年)に松平頼重公が屋島の合戦で戦死した佐藤継信を称えて、庵治石でその墓石を建立しました。その墓石は屋島(壇ノ浦)の牟礼町に今も建立されています。
吸水性が低いため、シミになりにくく石の劣化を防ぐことができます。墓石が吸収した水が凍り、ヒビ割れを起こすこともないため、寒冷地での使用にも適しています。
庵治石の産地は「香川県高松市庵治町・牟礼町」にまたがっている、八栗五剣山山麓です。ここでは、一般の人が立ち入ることのできない神聖な「丁場」が約50箇所あります。
平安時代後期の京都の建築物にも使用されている庵治石。神社や寺院などの歴史的建造物の他、灯篭、水場、日本庭園などでも庵治石が見られます。江戸時代には、お城の外壁や基礎の部分にも使われ、高松城築城、大阪城大改築などにも使用されました。加工の技術が上がり、墓石や石碑など、綺麗に研磨された庵治石が全国的に活用されるようになりました。
広島復興のため、橋・銀行・デパートなど多くの場所に石が使用されました。特に庵治石が使用されたのは、平和大通りの道路です。他にも、平和記念公園の石碑や石のポストにも使用されています。
2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場となる、新国立競技場の3階に、景観材として使用されています。約50トンの庵治石が活用されます。また、東京2020オフィシャルグッズとして、庵治石で作られた「ペーパーウェイト」も販売されてます。
複数業者に相見積りで
失敗しないお墓の工事を!
最短20秒で一括見積依頼!
実績のある地元の優良石材店を
ご紹介いたします。