最新の人気墓石はコレ!神奈川県真鶴町産出の本小松石!


出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/

先祖代々のお墓をリフォームしたり、新しくご家族のお墓の購入を検討されている方へ、実際初めて墓石について色々と調べている方も多いと思います。はっきり言って、墓石の石なんてどれも同じだとお考えの方いませんか?お待ちください!墓石に使われている“石”は、実はもっと奥が深いんです。

石の種類によって墓石の見た目の印象も大きく変わります。さらに重要なのは、代々と引き継いでいくお墓の耐用年数にも影響してきます。選ぶ石によって、その価格は元より、美しさが保てる年月も異なります。ここでは、最新人気の「本小松石」に注目して詳しくまとめました。

1. 最新!人気の墓石「本小松石」とは

「墓石」と聞いてイメージするのは、何だか陰気臭くて、ジメジメしてそうで、お化けや火の玉が飛んでいるような、夏のお化け屋敷のイメージをされる方も多いのではないでしょうか?それもそのはず!子どもの頃、夏の肝試し大会や行事などで、近所の墓地を利用した覚えがありませんか?

そのようなイメージが定着して、お墓イコール「怖い」・「ジメジメ」・「暗い」などと考えてしまうようになりました。土葬が可能だった時期は、本当に火の玉と言われる人間の体内から出る“リン”が原因で見えることも良くありました。しかし、現在は火葬が義務付けられていますので、お墓のある墓地で火の玉が見えることはありません。

最新のお墓は、幽霊の出る怖い雰囲気の場所ではなく、ご先祖様や家族に会いに行く、明るいスポットへとそのイメージを変えています。その理由として、「墓石」は大きな影響を与えていることは間違いありません。以前の墓石は、長方形などに形を整えたデザインが主流でした。しかし、時代と共に考え方も変わり、故人が眠るお墓なので、墓石も故人が好きだったものにしたいという方が増えました。

その結果、暗くて陰気臭いイメージの墓地が、家族が眠る場所として皆が集う明るいイメージへと変わってきました。墓地へ行ってみると分かるのですが、色々な形をした墓石に出会うことができます。そんなユニークな墓石造りに人気なのが、「本小松石」と呼ばれる石材です。

2. 本小松石の特徴とは

墓石の石材として最近注目されている「本小松石」ですが、今まで一度も聞いたことがない方も多いと思います。いくら墓石で人気と言われても…というそんな方も、これを読んでいただければ本小松石の石材としての特徴や魅力、メリットとデメリットを知っていただくことが可能です。

2-1. 東の横綱と呼ばれる本小松石

「東の横綱」と呼ばれる本小松石は、神奈川県真鶴町で産出される石の種類です。本小松石が「東の横綱」と言われる所以はどのような所にあるのでしょうか?本小松石の形成は、箱根火山のマグマが関係しています。

現在でも活火山として活動している箱根火山は、約40万年前に大噴火を起こし、その時の溶岩が海のエリアに大量に流れ出しました。この際に流れ出した溶岩は、海水の温度で急速に冷却され固まったとされています。本小松石の石質の分類は、「輝石安山岩 きせきあんざんがん」に分類されます。

この輝石安山岩は、日本では一番メジャーな花こう岩です。輝石安山岩に含まれる輝石と呼ばれるケイ酸塩鉱物の構造は、チェーン型と言われていてその結晶は四角形や八角形の形をしています。その結晶は肉眼で見えるくらいの、斑晶も含まれているのが特徴としてあります。

2-2. 輝石安山岩の特徴

輝石安山岩は灰色の輝石が多いのが特徴で、ほとんどの結晶がこの灰色が含まれています。白色は斜長石と呼ばれる長石に分類されるケイ酸塩鉱物と、黒色の細かい斑晶も含まれています。安山岩の中でも、この本小松石は複輝石安山岩と呼ばれていて、紫蘇輝石と普通輝石の斜方系と単斜系が混ざり合っている石です。

実際に間近で本小松石を見ていただくと、その特徴が良く見てとれると思います。花こう岩と言っても地質によって色々な種類があって、真鶴で採れる本小松石は「複輝石安山岩」と呼ばれる古期外輪山溶岩、箱根町の駒ケ岳で採れるのは「輝石安山岩」と呼ばれる中央火口丘溶岩と細かく分類されるので、色々と見比べてみるのも面白いと思います。

3. 本小松石の歴史について

本小松石の歴史は古く、今から約40万年前にできたと言われています。これは、活火山である箱根火山の噴火によって作られたマグマが、急激に海水で冷え固まって形成された石です。急激に冷やされた溶岩は耐久性が気になりますが、本小松石は硬い石質で耐久性も良い石質を持ち合わせています。

名前の由来は、小松山と呼ばれる旧岩村の山から産出されていた石なので「本小松石」と名づけられたと言われています。本小松石が使用されていたとされるのは、奈良時代です。これは真鶴町指定文化財の「石工先祖の碑 いしくせんぞのひ」と呼ばれる石碑に記されています。この「石工先祖の碑」は、黒田長政が支配していた者の業績を称えるために作られました。これは、江戸城を鎌倉時代に築くために採石を担当した、石材業で有名な土屋格衛などのことです。現在の碑は、江戸時代末期に再建されたものが現存しています。 この石碑は、神奈川県真鶴町岩に建てられています。興味のある方は、ぜひ本小松石のルーツを辿ってみるのにおすすめです。真鶴半島のガイド&マップにも「石工先祖の碑」をはじめとする色々な石碑や、時代を作った歴史あるスポットが紹介されています。その時代背景を楽しみながら、本小松石を見てみるのも墓石選びの楽しみ方のひとつです。

4. 本小松石の等級別選び方

本小松石には色々な種類があるのはご存知でしょうか?本小松石の種類は4つに分類されています。その種類は、安いものから二級品「赤目材」、一級品「赤混じり」、特急品「青目材」、超特急品と呼ばれる「大トロ」があります。それぞれの種類を、墓石に使用した際に気づく魅力をまとめてみました。

4-1. 「赤目材」・「赤混じり」の魅力

本小松石の原石は赤い色をしているとご紹介しました。磨きをかけることで、その色がアッシュグレーやアッシュブルーのような色が出てくるのが本小松石の特徴のひとつです。しかし、本小松石の種類の中でも、磨きをかけても赤色がとれない石材もあります。二級品と呼ばれる「赤目材」は見ただけで石色が赤色と分かります。一級品の「赤混じり」は、人によっては赤色と分からないくらい赤色が混じっている石質の本小松石になります。

二級品の「赤目材」、一級品の「赤混じり」も墓石にはおすすめされていない種類ですが、その理由としては年月を重ねると、さらに色変わりをするという点があります。しかし、逆を返してみれば、年月と共に墓石の色変わりを楽しめるということです。年月をかけて墓石も成長していくという視点や、色が付いていた方が良いという方には魅力的な石材です。

特級品の「青目材」や、超特級品の「大トロ」と比較した際に、色に加えて耐久度が劣るという点もあります。しかし、建物にも「赤目材」や、一級品「赤混じり」が使用されている点から考えると墓石としても耐久度としては問題ない範囲であることは間違いありません。墓石の多様化を考えると、今後逆に注目される種類になるのではないでしょうか。

4-2. 特急品の「青目材」の魅力

本小松石の種類の中でもアッシュグレー色が気品と、落ち着きを感じさせてくれるのが特急品の「青目材」です。「青目材」の特徴として、その色合いの他に耐久度の高い硬質があります。粘り気の強い石材質ということもあり、その硬度が高いようです。本小松石が産出されるなかその10%弱と言われるほど希少な石材です。

「青目材」が特級品と言われる理由として、その希少さゆえに、墓石を建てる際に色合いを合わせられるほどの量が用意できないことが良くあります。墓石は事前に購入される方もいますが、必要を迫られて購入される方も多数です。そんな際、在庫が無くすぐに「青目材」を用意できない場合があります。「青目材」が産出されるかどうかは、運しだいになりますので、そのこともあり「青目材」が高級品と言われ値段も高いということに繋がるのです。

静かに眠るお墓の墓石としては、アッシュグレー色の品のある色合いをとても好まれる方が多いのもその理由からだと思われます。また、石材の色も変色しないというのも、いつまでも変わらず家族を守り続けるという思いも込められてご購入される方もいます。

4-3. 超特級品の「大トロ」の魅力

本小松石の石材の種類の中で一番高級とされるのが、超特級品の「大トロ」と呼ばれる種類の石材です。「大トロ」の特徴として、石目が“縞目”があることが、等級の判断材料のひとつになります。石材の表面を見ていただくと分かるのですが、通常の細かな結晶の他に一定方向を向かって、縞のように模様が入っているのが分かります。

これは、本小松石の石質の“芯”とも言われる部分にあたります。かつて約40万年前の箱根火山の噴火によって流出した溶岩が、うねうねと流れ出したさまを垣間見るような模様でもあります。また、その色合いは海と大地のマグマが混ざり合ったかのようなアッシュブルー色という色合いがとても魅力的です。

本小松石の石質の中で一番硬質が高く、色変わりもほとんどしないと言われている石質です。日本の自然によって作られた本小松石と共に、静かな大地で眠るための墓石としては一番人気の石材です。

ただ、昨今その希少さは石材の枯渇と共に、益々価値が高くなってきています。もちろん、そのため採石率も低いため、10カ所ほどある採石場の中でも採石される数は圧倒的に低いのが現状です。本小松石の中でも超特急品の「大トロ」で墓石の建築を検討されているのであれば、早めに石材店などに相談されることをおすすめします。

5. 本小松石が使われている建物

墓石の石材で人気の「本小松石」ということで人気とご紹介していますが、実はもっと身近な色々な建築物にも本小松石が使用されているのです。出は一体、どのような場所に使用されているのでしょうか?

天皇御陵

本小松石は、天皇の御陵と呼ばれるお墓に使用されています。それぞれ大正天皇や昭和天皇の眠るお墓に使用されています。武蔵陵墓地(むさしりょうぼち)、通称を多摩御陵(たまごりょう)と呼ばれています。皆さんご存知だと思いますが、「古墳」と言われるものも、その時代を統治していた権力者や天皇などのお墓で、例えば武蔵野陵墓地は3段構成の上円下方墳になっています。このお墓は一般人の私たちでもお参りすることができますので、ぜひ興味のある方は訪れてみてください。

東京大学工科本館

本小松石が使用されている有名な建物と言えば、東京大学の工科本館という施設の建設に、本小松石が使用されています。東京大学で学ばれた方などは訪れたこともあるかもしれませんが、学びの館にも安心できる石材として認知されていることが分かります。

有名人のお墓

有名人のお墓の墓石にも小松石が使用されています。例えば、昭和の歌姫と言われた美空ひばりさんのお墓に使用されています。神奈川県の磯子区にある「日野公園墓地」に、美空ひばりさんの墓地があります。こちらも誰でもお参りができるようになっていますので、ぜひ墓石としてどのように本小松石が使用されているのかご覧いただけます。

6. 本小松石の石質について

本小松石の石質は、粘り気が強く硬いのが最大の特徴としてあります。かなり硬くて頑丈な石ですので、加工がしにくい石です。本小松石の色はほのかなグリーン色で、その色は湿度や温度、気候などの影響を受けやすいです。なので、石の色も変わりやすいというのがあります。

研磨することで、独特なスモーキーグリーンのような高級感ある色合いが楽しめる石です。空気にふれたりあまざらしのままの原石は、石に含まれる成分が酸化して赤褐色をしているので、その原石からは想像できないという方もいます。

石の等級の種類は4つに分かれていて、一番安いものから二級品の「赤目材」、一級品の「赤混じり」、特級品の「青目材」、超特級品の「大トロ」があります。それぞれ使用する目的や場所によって、石の等級を選ぶことが多いです。もちろんそれぞれの等級によって、色や価格、年月が経過した際の色合いなども異なります。

本小松石は他の石と比較すると、吸収率が1.073%と雨などの水分を吸収しやすくなっています。圧縮強度は195N/m2、比重は立法mあたり2.62tと強度はとても高いことが伺えます。そのことから国の建築物に積極的に使用されたり、墓石に使用される理由が分かります。

7. 知っておきたい本小松石の耐用年数

本小松石は日本国内の石材の中でも、大きなシェアを持っている石材です。その耐久性はとても高いことから、墓石や石碑、国の重要な建築物に使用されています。本小松石は、使用用途が幅広い理由として耐久性が高いことがひとつにあげられますが、実際の所どのくらいの耐久性があるのでしょうか?

本小松石が使用されはじめたと言われているのは、大昔の奈良時代です。神奈川県の真鶴町にある「石工先祖の碑」にそのことが記されているのですが、奈良時代から石に関する仕事があったと伺える内容です。なので、実はその頃から建築物や石碑、墓石など色々な場所に使用されていて今も現存している可能性はかなり高いです。

しかし、現段階で残っている文献などを調べてもどの場所に本小松石が使用されていたのか?という詳細までは良く残っていません。なので、どのくらいの耐用年数と言われても一概にはお伝え出来ないのですが、「石工先祖の碑」が再建されたのが江戸時代末期です。そこから考えて、1853年のペリーの黒船来航から考えると、今年は2018年なので165年はゆうに越えて石碑が現存していることが分かります。

雨ざらしの状態で165年以上も石碑として利用できていることを考えると、墓石に使用する本小松石は数百年は使用できることが分かります。そう考えると、墓石としての耐久性はバッチリですね。

8. 本小松石の産地で有名な採石場とは

本小松石は「東の横綱」と呼ばれる石材とご紹介しましたが、では「西の横綱」と呼ばれて人気な石材とは度の石なのか?と気になったりもします。西日本にも、有名な石の採石場は多数存在しますが、その中で「西の横綱」と呼ばれるのは、花こう岩で有名な香川県高松市の「庵治石 あじいし」です。この庵治石も、墓石の石材として人気のある石材のひとつです。

神奈川県の本小松石も、香川県の庵治石もそれぞれ魅力があります。今回は本小松石についてということで、本小松石の採石場の産地は何処に集中しているのでしょうか?それは、ご存知の方も多いと思いますが神奈川県真鶴町を中心としたエリアです。

採石場とは

採石場とは、別名で丁場とも呼ばれています。その名前の通り、小松石が採れる産地のことです。丁場とは、長丁場という言葉の語源にもなっている言葉ですが、ひとつの決められた作業場所という意味です。石材の場合は、採石場がひとつの決められた仕事場ですので、石材の業界では採石場を丁場と呼んでいます。

採石方法

採石は採石業と呼ばれる業種があり、登録した業者のみが行うことが可能です。採石は文献などで確認できるのは奈良時代、遺跡などから発掘される石器などを見ると、石器時代などの時代から採石は行われていたとい考えられます。

例えば長廻遺跡で出土された採石道具では、石のノミなどが出土しています。おそらくノミの上の平らになっている部分を、丸い石などで叩いて使っていたと考えられています。その採石方法は「キリヌキ技法」や「縦割り技法」と呼ばれる技法で、石の重さや、節理面を利用して採掘が行われていたようです。日本中の“遺跡”と呼ばれる場所や、洞窟などは採石によって造られてきた場所も多いようです。

現在では機械などが導入されてはいますが、昔から使用されている「縦割り技法」や「キリヌキ技法」などが採用されています。他にも「発破」と呼ばれる火薬を用いて爆破して採石する方法や、チェーンソーなどの機械を使用して切り出す方法などがあります。効率的に考えれば「発破」が早いですが、火薬を使用する分近隣住民からの反対や、希少な石材の一部を爆破してしまう訳ですからもったいないという意見もあります。

本小松石の採石方法は、重機などを使用して切り崩して採石する方法を採用しています。これは希少な石の採掘には適していると考えられているからです。

本小松石の採石場

本小松石が産出される採石場ですが、現在では10カ所くらいの採石場から採掘が行われています。江戸時代の築城にも大きく貢献してきたのが本小松石とも言われており、現在では大きな石を採石するのが困難になってきています。以前は神奈川県の真鶴の山側で採掘されていましたが、現在では海側でも採石されています。

そこで大まかに、真鶴の山で採石されるものを本小松石、海側で採石されているものを新小松石というようにも分類しています。同じ本小松石の採石場でも色々な種類が採石されるように、新小松石の採石場でも採石する場所によってその種類は異なります。自然のマグマや環境によって形成されてきた石ですので、それだけ色々な表情があるというのも魅力のひとつです。

9. 気になる本小松石の価格相場

本小松石には種類が4つ分類されており、値段が安い順から二級品「赤目材」、一級品「赤混じり」、特急品「青目材」、超特急品「大トロ」の4種類が存在します。 それらを判断する基準は特に細かく設定はされていませんが、熟練の石のプロが等級分けを行っています。なので、新小松石の同じ等級の石材であっても、取り扱いをしている石材店などによって価格は大きく変わります。そこで、現在本小松石の石材をお探しの方や、これから墓石を探そうと検討されている方の参考にしていただきたく、本小松石の価格について調べてみました。

和型墓石価格参考例

墓石のデザインは今や多様化しているのですが、昔からあるスタンダードなデザインとして“和型”と呼ばれる定番のデザインの形があります。それは、縦型に長い墓石が積まれたデザインのものです。その墓石には縦型にその家の苗字が刻まれていたり、それぞれの宗派のデザインがされているものなど様々です。一般的に“和型”と言われる墓石は、1度は目にしたことのある、縦型の墓石だと覚えておいてください。

さらにこの和型にも色々なデザインがあって、標準型はシンプルな縦型の石が積まれたもので、これが五重塔型だったり大名墓などとデザインが色々と存在します。墓石業者によっても色々と変わりますので、カタログなどで確認してみてください。

本小松石の和型デザイン墓石の参考の値段は、安いもので税別で89万円から建てることが可能です。この値段は参考ですので、お墓の大きさや、小松石を使用する量によっても当然価格は変わっていきます。最低参考価格が税別89万円ですので、さらにこれからデザイン料や墓石の使用量によって価格がプラスされていくと考えてください。

洋型墓石価格参考例

洋型と呼ばれる墓石の形は、横長方形やスクエア型の1段や2段式のデザインです。今まで和形が主流でしたが、和型のメイン墓石に使用できないものでも、和型の横式の墓石であれば使用可能です。洋型にも色々な種類があって、オルガン型と呼ばれる1段式の標準型から、2段式の洋型、くし型と呼ばれる流線形のデザインの墓石などが用意されています。

洋型で本小松石を使用して建てた際の参考の値段は、税別79万円からです。この価格はもちろん基本価格で、一番シンプルな様墓石の値段になります。これにさらに墓石の角の加工や、土台との接着部分のデザインなどが加わるとさらにプラスで費用が発生してきます。和型と比較してスタンダードな墓石であっても価格が10万円程安くなっていますので、予算の関係で洋型にされる方も多いです。

また、洋型の墓石を選ぶことで、オリジナリティを出すことが可能です。例えば本小松石を使用した墓石でも、赤目などのコストを抑えた墓石でもあえて選ばれたという印象を受けますので、墓石の等級が低いものであっても気にならないということもあります。

10. 墓石を本小松石で建てる際のメリットとデメリット

ここまで、本小松石の歴史や産出地、石質の特徴や種類について詳しくご説明してきました。色々と良い面や悪い面などが合ったと思います。そこで、本小松石で墓石を建てた際の、メリットとデメリットまとめてみました。

10-1.本小松石を墓石に使用するメリット

墓石の石材として人気のある「本小松石」は、とても魅力ある石材です。本小松石の石質を考えると、色々な面でメリットが豊富にあります。そこで、メリット別にさらに詳しく本小松石を墓石に使用した際のメリットをクローズアップしました。

美しい色合い

本小松石は良質な花こう岩に分類されている石です。約400年前の箱根火山の噴火によって流れ出た、大量のマグマによって形成されているのが本小松石です。ゆっくりと冷え固まって形成されていく岩に対して、本小松石は火山の噴火で流れ出たマグマが、海水によって急速に冷やされて形成されています。

その結果、他の石には見られない特徴として、「美しい色合い」があります。この美しさは、マグマが海水で急速に冷却されたことも大きく関係していると考えられます。本小松石の色合いは4種類あって、高級な石質を「大トロ」と呼び、アッシュブルー色の海を思わせる美しい色合いをしています。

次に希少とされる「青目材」はアッシュグレー色で、曇りの日の落ちつきのある空のようなグレー色をしています。「赤混じり」は、アッシュブルーの海の中に海水で冷え固まっていく、真っ赤なマグマが垣間見えるようで、ほんのりと赤色が混じっている種類のカラーです。4色目の「赤目」は一目見て赤色が感じ取れる種類で、まだマグマは冷え固まっていないと言っているかのように、淡いアッシュレッド色のような色合いです。

どの種類も、それぞれ魅力的で深みのある落ち着いたカラーになっています。等級での区別はありますが、どの種類も本小松石の魅力が溢れています。

良質な石質

急速に海水で冷え固まった花こう岩の本小松石は、耐久性は乏しいのではないかと不安になりますが全くそんな心配はありません。本小松石の材質は良質な硬さを持っています。その結果、耐久性や耐火性抜群の石材と言われています。

数字で見てみると、圧縮強度1平方メートルあたり195N、比重は1立方メートルあたり2.62tとかなりの耐久性ということが分かります。また、屋外に建てる墓石ですので気になるのが吸水率です。こちらも1.073%と極めて低くなっています。本小松石の石質はうわさ通り、良質な石材と言って良いと思います。これであれば、安心して大切な墓石に使用することも問題ありません。

10-2.本小松石を墓石に使用するデメリット

本小松石を墓石に使用した際のメリットは、かなり沢山あることが分かりました。しかし、良い面ばかりではないということで、逆に墓石に本小松石を使用した場合のデメリットも深堀してみました。

色が変化しやすい

本小松石は墓石の石材として人気な石ですが、実はデメリットもあったのです。その中のひとつに、「色の変化」があります。本小松石の等級の一番高いもので「大トロ」という種類は、アッシュブルーのきれいな色合いが特徴としてあります。これが年月の経過と共に、少しづつ色の変化が起こってきます。それは、特に赤味を帯びてくることです。

色々な石碑などにも本小松石は使用されていますが、磨きなど途中で行っていないものが多数です。その表面の色を見ていただくと分かるのですが、赤っぽい色が出て来たり、アッシュがグレーへと変化してきているのが分かると思います。これは、本小松石に含まれている鉱物の成分が、色の変化を起こしているからです。

吸収率が高い

本小松石は他の石に比べると、1.073%と吸収率が高くなっています。例えば香川県の庵治石の細目だと0.19%、庵治石中目だと約0.20%と約0.8%ほど吸収率が高いことが分かります。吸収率が高いというとは、雨水などが石の結晶の隙間に入り込み、時間をかけて劣化させていくのです。その結果、本小松石のデメリットとして他の石と比較すると、劣化する速度が速いことがあげられます。

永代に渡って受け継がれていくお墓なので、劣化してしまうのはとても問題があります。しかし、墓石として人気があるという点が気になります。実際に大正天皇や昭和天皇の御陵にも本小松石を使用していますし、重要な建築物などにも使用しています。

これは日本人特有の考え方なのかもしれませんが、墓石が雨水として風化していくことは自然界において当たり前のことと考えます。それは自然の災害に対しての考え方で顕著に現れているのですが、日本人の考え方としてどのように共存していくかを対策として考えます。

欧米は、どうその災害などと戦って無くしていくかを考えます。これは全く逆の考え方を持っているということが分かります。その理由として日本人の感覚として、墓石の色の変化も、風化も年月を重ねて、土に返るという輪廻転生の考え方が定着しているせいなのかもしれません。

墓石の劣化も、移り変わる変化ととらえることで、ご先祖様を供養していくという日本人ならではの考え方なのかもしれません。もちろん墓石はご自身の好みによって、選ぶことが一番ベストです。静かに眠るお墓だからこそ、納得いくものを購入されることをおすすめします。

11.まとめ

本小松石は神奈川県の真鶴町という場所のみで産出される、花こう岩に分類される石です。西の横綱「庵治石」に対して、東の横綱「本小松石」と言われる石材です。本小松石の形成は、約40万年前に箱根火山の大噴火で流出した溶岩が、海水で急速に冷やされてできた石だと言われています。

本小松石は花こう岩の中の輝石安山岩という種類で、主に形成している結晶の色は灰色です。種類によって色が全く異なるのも特徴としてあり、赤目材はアッシュレッド色、赤混じりはほぼグレー色に近くほんのりレッド色が混じっている色、青目材はアッシュグレー色、大トロはアッシュブルー色と同じ本小松石ながら、様々なカラーバリエーションが豊富です。

本小松石の歴史は古く、奈良時代から採掘され使用されていたと言われています。本小松石の利用先として、墓石、石碑や重要な建築物などがあげられます。昨今注目されているのが、墓石での利用です。本小松石の現存量も減ってきているということで、その希少価値が高まっています。

本小松石はこれから墓石を建てることを検討されている方や、墓石を探されている方におすすめしたい石材です。色々な石材の中でも、石質に対しての価格が見合う石材です。