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愛媛県今治市大島で採掘される大島石は、「石の貴婦人」と呼ばれるほど、均一で美しい石目が特徴の石材です。特に近畿地方をはじめとした、西日本で好まれる大島石について、3つの項目で紹介します。
石英、雲母、長石で作られる大島石は、色目の細かさや色味の美しさにより、特級、一級、二割、カレイ、二等の5つの等級にわけられます。
種類 | 相場 | 特徴 |
---|---|---|
特級 | 120~250万円 | 上品な青みを帯びた色合いが特徴の最高級品。 |
一級 | 100~200万円 | 特級と比べると白みが多く感じる。大島石の中で最も使われている。 |
二割 | 80~160万円 | やや石目が粗い。名前の由来は「一級の二割引きの値段」から。 |
カレイ | 70~130万円 | やや石目が大きいが、竿石・外柵共に使用される。 |
二等 | 50~90万円 | 石目が粗いため、外柵に使用されることが多い。 |
※工事内容や業者によって相場は変動します。
中国産青御影石を「大島石」と呼ぶ業者もあるので、安価すぎる石材には注意しましょう。
場所 | 施工内容 | 素材 | 費用 |
---|---|---|---|
墓石 | 石材費 | 大島石(一級) | 1,000,000円 |
文字彫刻費 | 40,000円 | ||
金具費用 | ステンレス製 | 20,000円 | |
外柵 | 石材費 | 黒龍石 | 550,000円 |
撒き砂利 | 玉砂利(白) | 20,000円 | |
その他 | 卒塔婆立て | ステンレス製 | 15,000円 |
合計:1,645,000円
※その他、諸費用がかかります。工事内容や業者によって価格は変動します。
採石場によって、色の濃さや石目の粗さが異なります。同じ等級の石を取り寄せても、同じものは出てきません。より理想的な墓石に仕上げるためには、優良業者への問い合わせが必要になります。
本場香川県で採掘される大島石以外に、中国産青御影石(「AG98」「G1790」)を「大島石」や「新大島石」と名前をつけ、販売されていることがあります。国産大島石の半値程の価格の場合、中国産青御影石の可能性が高いです。
そのため、中国産のものと混同しないよう、国産大島石を「伊予大島石」と呼ぶことが多くなっています。
価格に疑問を持った場合、契約前にきちんと確認をとりましょう。
大島石の中でも比較的安価に仕入ることができる、二割以下の等級の石を中国の加工場で加工し、また日本に輸入されるケースが増えています。中には元の等級よりも高い等級がつけられて、売られていることも少なくありません。予期せぬ色の変化など、トラブルに繋がることがあります。
採掘場・加工場はどこか、事前に確認をとることが重要です。
産地証明や加工証明を見せてもらいましょう。
等級 | 色味 | 石目 | 特徴 |
---|---|---|---|
特級 | 深みのある青、上品な青 | 非常に細かい | 採掘量が少なく、希少価値が高い。耐久性にも優れている。 |
一級 | 少し青みがかったグレー | やや大きい | 色ムラが少ない。経年により青みが増す。 |
二割 | 少し青みがかったグレー | やや粗い | 色ムラはあるが、加工により対応可能。 |
カレイ | 白っぽさが目立つグレー | やや大きい | 黒玉、白玉が少ないため使いやすい。 |
二等 | 白っぽさが目立つグレー | 粗い | 黒玉、白玉が大きく目立つ。 |
等級によって、色味・石目・採石場が異なります。
石の硬さを表すモース硬度(最大10)は6、ナイフで傷がつかない硬さと言われています。
耐久性に優れており、墓石など長期利用の建造物と非常に相性がいい石材です。研磨によって、美しい光沢を出すことができます。
耐久事例:1326年頃建立 善福寺の宝篋印塔
愛媛県今治市、大島四国19番札所の善福寺境内に建立されている大島石でできた宝篋印塔は、完成当時から現代まで、700年以上変わらぬ姿を保っています。国指定重要文化財に指定されています。
吸水率は0.111%と、国産花崗岩(御影石)の中でもトップクラスの吸水率を誇ります。品質劣化を起こしにくく、経年数により大島石独特の青みが深さを増していきます。撥水性に優れている点も、大島石の特徴のひとつです。
大島石と似た石材と見分ける際、水で濡らすとよいでしょう。
濡らした時に青みがかった美しい光沢を放つ方が、大島石です。
瀬戸内海に囲まれた「しまなみ海道」が通る愛媛県今治市大島で採掘される大島石は、採掘される場所によって等級が異なります。
・特級、一級、二割:大島北部宮窪町が中心
・カレイ:大島北東部カレイ山
・二等:大島北西部吉海町
同じ場所で採掘されても、採掘された地層によって石の品質が変わってきます。
天正11年(1583年)、大阪城と今治城の築城に携わった石屋治右ヱ門が、築城の機密情報を封じる目的で藩主・藤堂高虎によって出された処刑を逃れ、大島にたどり着き大島石を見出しました。
明治6年(1873年)の皇居の改装をきっかけに、本格的な採掘がはじまります。明治27年頃(1894年)には日清戦争に向けて、明治30年(1897年)以降は墓石としての需要が高まりました。当初は大島石の硬さ堅牢なこともあり、少量の切り出しのみでしたが、火薬・機材の使用により大幅に採掘量が改善されました。
明治39年(1906年)長井兼太朗氏による出資で渡場の環境が整うなど時、代や大島石の需要と共に産業へと発展してきました。
明治29年(1896年)に建立された日本銀行本店は、大島石で作られた代表的な建造物のひとつです。産地・大島から全国区的な大島石の展開に向けて営業活動を行った、長井家が残した成果ともいえます。
産地がある愛媛県の県庁にも、大島石が使われています。昭和4年(1929年)に完成した愛媛県庁は、現在執務を行ってる都道府県庁舎の中で最も古い建造物です。特徴的なドーム型屋根様式の中は会議室になっています。
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