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最近お寺の管理する寺院墓地での墓じまいが増えてきました。
背景には、「金銭的負担を強制される」「仏教に魅力を感じない」「お寺が遠く、墓参りをしにくい」といった理由があるようです。
この記事を読んでいる読者さんの中にも、いまお寺にあるお墓を閉じようと考えている方がいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなわけで今回の記事では、「3分でわかるお寺の墓じまい」というコンセプトで寺院墓地で墓じまいを行う際の手順と費用などについてお伝えします。
寺院墓地での墓じまいは、民間の霊園や公営墓地で墓じまいを行う時とあまり変わりません。
基本的には、以下の5ステップに従って墓じまいを行うことになります。
墓じまいを行う際に必要な行政手続きを行います。
最初に、もともと遺骨を埋葬していたお寺の住職に墓じまいをしたい旨を伝え「埋蔵証明書」を発行してもらいます。
この時にそれなりのお説教があるかもしれませんが、しっかりと誠意のある対応をしたうえでこちらの気持ちを伝えましょう。
更に、遺骨の引っ越し先の霊園や墓地の管理者に頼んで「受入証明書」を発行してもらいます。
そして「埋葬証明書」と「受入証明書」の2つの証明書を取り出した遺骨を納骨する予定のお墓や納骨堂がある自治体へ持っていき「改葬許可証」を発行してもらいます。
この改葬許可書を発行してもらうことでやっとお墓の墓じまい工事が可能になります。
お墓から遺骨を取り出す際は、お墓の墓石に宿る故人の魂を抜き別のところへと移動させる「魂抜き」の儀式が必要となります。
魂抜きの儀式は「閉眼供養」や「お性根抜き」と呼ばれ、お墓を清めて住職に読経をしてもらいます。
閉眼供養の際には、まとまった額のお布施が必要になるので注意しましょう。
閉眼供養が終わったらお墓の納骨室から遺骨を取り出します。
お墓の納骨室は、自分で開けることができるタイプと重い墓石によって閉じられており、自分では開けないタイプが存在します。
前者の場合には、石材業者を呼ばずに自分たちでお骨の取り出しを行っても大丈夫ですが、後者の場合は石材店の方に作業をお願いしましょう。
重い墓石を無理に動かそうとすると、墓石が傷ついてしまうばかりか大きな怪我をする危険があります。
また、寺院によっては指定石材店制度を設けて墓地に出入りできる石材業者を限定している場合があります。
こういった場合は、指定された業者の中からお墓の開閉作業を行ってもらう石材業者を選ぶようにしましょう。
取り出した遺骨は、自宅や納骨堂で安置します。
古いお墓を解体して墓じまいを行います。
墓石の解体や区画を更地にする作業には特別な重機が必要になるので遺骨を取り出す時と同じ石材店にセットで依頼します。
古いお墓をそのままとっておきたい場合は、解体する必要はありませんが維持費を考えると解体して墓じまいする方が多いようです。
古いお墓から取り出して安置した遺骨を別の場所に埋葬・納骨します。
最近では、永代供養に回したり、樹木葬・散骨に回したりする家庭が多いようです。
また、永代供養や樹木葬、散骨などの埋葬を行うにはお金がかかってしまうので、自宅や実家に保管しておく手元供養を選ばれる方も多いようです。
寺院墓地墓じまいの平均費用は30~60万円程度といわれています。
墓じまいにかかる費用の中でも特に大きな割合を占める出費は「お墓の撤去費用」と「閉眼供養代金」と「離檀料」です。
前章「②魂抜きの儀式を行う」で詳しく説明しました通り、墓じまいで遺骨を取り出す際には、「閉眼供養」(魂ぬきの儀式)を行う必要があります。
閉眼供養では、お墓を清めたうえで住職に読経をしてもらうため、住職もしくはご本尊に支払うお布施が確実に発生します。
民間の墓地では、コストカットのために閉眼供養を行わずに墓じまいの工事を開始する方もいらっしゃいますが、寺院の場合はそうはいきません。
しっかりと閉眼供養を行いお布施を払うようにしましょう。
また、前章「④古いお墓を解体し更地に戻す」でご紹介したように古いお墓の墓石を解体・撤去するには、専門の石材業者に処分を依頼する必要があります。
工事金額は10~30万程度といわれ、立地条件やお墓の形に大きく左右されてしまいます。
お墓の撤去は専用の機材を用いて行う必要があり、自分では出来ないため石材店の提示するお金に従うよりなく、コストカットするのが難しいのが特徴です。
そして最後に、寺院特有に発生するお金が「離檀料」です。
お寺にあるお墓を墓じまいすることは檀家を離れるということと同じ意味ですから、離檀の手続きを取ることになります。
そして離檀の際には、「これまで先祖代々の供養を行っていただきありがとうございました」という気持ちを込めてまとまった額のお布施を渡します。
お布施はもともと信者の自発的意思で払われるものですから、いくら渡すかは信徒側が自由に決めて良いものでしたし、昔は住職も「お気持ちだけで結構です」と具体的な金額は提示していませんでした。
しかし、近年ではあまりにも低額のお布施しか出さない非常識な信徒が増えたため寺院側も具体的な額を提示するようになりました。
お布施の額は3万円~50万円と幅がありますが、離檀を阻止するためにとても払えないような額を吹っ掛けてくる場合もあるので注意しましょう。
最近では離檀料を巡るトラブルが増えています。
「数百万円の離檀料を請求された」というようなケースはざらで、中には家が一軒建ちそうな額を請求された方もいます。
お寺側としては「いままで供養してきたんだから感謝の気持ちを示せ」という主張を行います。
しかし、信者側からしてみれば法事や葬式の都度お金を払っている訳ですから納得がいきません。
実は、こう言った屁理屈が出てきてしまう背景には、檀家離れが止まらずに経営難に苦しむお寺の現実があります。
特に地方の檀家の少ないお寺では、檀家を抜けられることは収入源を失うことを意味し寺の行く末を左右しかねません。
そのため、檀家を抜けられるのを何とか阻止しようと一般の方では払えないような非常識な額を提示してくるのです。
少額ならその場を収めるために妥協して払ってしまうことも可能ですが、あまりにも高いと感じた場合は住職と交渉しましょう。
面倒なのは「離檀料を払わない限り埋蔵証明書は書かない」など住職が実力行使で墓じまいを阻止しに来た時です。
こういった場合は弁護士に相談し民事訴訟による解決も検討しましょう。
また、永代供養に関するトラブルも後を絶ちません。
寺院では、墓じまいの相談に対して寺院墓地内の永代供養墓の利用を勧めてくることがあります。
確かに永代供養墓は管理・手入れも必要なく、お寺が何十年にもわたって故人のご遺骨を供養してくれるので魅力的ではあります。
しかし、多くの場合「ご遺骨1つにつき150万円」などかなり高い費用を提示されてしまいます。
永代供養といいつつも、実際の供養は30年~50年で終わってしまいますし、永代供養の相場は高くても3~20万円程度です。
明らかに高い場合は、離檀料を含めて請求してきている場合もあるので交渉の上値下げを試みましょう。
この時に大切なのは、住職に長年お世話になったことを感謝しつつも払えない額はきちんと払えないと言い切ることです。
もともと、仏教の信仰心の厚さはお布施の額とは無関係なはず。
こちらの誠意ある対応を見せることで、住職も誠意をもって向きあってくれるでしょう。
いかがでしたか?寺院墓地の墓じまいは相場やしきたりが分からずに苦労する方が多いと聞きます。
もし、不安なようでしたら他の檀家さんに話を聞いてみたり、墓じまい代行業者にお願いしたりしましょう。
墓じまい代行業者はお金こそかかるものの、面倒なお寺との交渉や行政手続きをすべて代行してくれるのでオススメです。
今回の記事が「お寺の墓じまい」についての知識を深めるのに役立てば幸いです。
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