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ここ数年、跡継ぎのいないお墓が増えてきています。
跡継ぎのないお墓は「無縁仏」とされ、最終的に墓地の管理者により撤去されてしまいます。
しかし、撤去費用の負担や遺骨の取り出しをめぐって親戚間の不和に発展することも少なくありません。
お墓の跡継ぎがいない場合、こういったトラブルを回避するにはどのような対策が必要なのでしょうか。
今回の記事では、「3分でわかるお墓の跡継ぎトラブル」というコンセプトで、お墓の跡継ぎがいない場合に起こるトラブルとその対策についてお伝えします!
最近、霊園を歩いていると手入れされずに荒れ果てたお墓がたくさん目につきます。
これらは「子供が遠くに住んでいてお参りに帰ってこない」「そもそも子供がいないのでお墓を守る人がいない」などの理由でお墓の跡継ぎが見つからずに放置されたお墓です。
こういった継承者のいなくなったお墓は、ここ数年全国的に増加の一途をたどっています。
ところで、跡継ぎのいなくなったお墓は一体どうなってしまうのでしょうか。
実は、跡継ぎのいなくなったお墓は「無縁墓」とみなされて最終的に霊園や墓地の管理者により撤去されてしまいます。
何をもって「無縁墓」と判断するかは、各霊園や墓地によって異なりますが、「管理費を3年以上滞納している」など管理費用の滞納年数を具体的な基準としているところが多いようです。
管理費用の滞納が一定期間を超えると、無縁墓とみなされ官報や立札を使ってお墓の使用者・縁故者に申し出るように通告を行います。
通告から1年以上たっても申し出がなかった場合は、正式に無縁仏として認定され永代使用権が取り消されます。
そして永代使用権が取り消されたお墓は、管理者の手により強制的に墓から遺骨を取り出されたのち、墓石や墓碑の撤去が行われます。
お墓から取り出された遺骨は、自治体や民間業者の運営する無縁仏合祀墓に合祀され、一生取り出すことはできません。
ここで強調しておきたいのは、官報や立札による公告から撤去までの期間が1年と非常に短いことです。
そのため「数年ぶりにお墓参りに行ってみたらお墓が撤去され更地になっていた」という衝撃的な事態が起きかねません。
更に、撤去されたお墓から取り出された遺骨は、どれほどあがいても戻ってくることはありません。
つまり、継承者が曖昧なままにお墓の手入れや維持・管理を行っていると、墓地を失い大切な故人の遺骨を失ってしまうという深刻なトラブルにつながってしまうのです。
そもそもお墓の継承者には法律上でしっかりとした取り決めがあります。
お墓の継承についてを規定する民法第897条の条文では「系譜、祭具及び墳墓の所有権は、相続分の規定によらず、慣習に従って祖先の祭祀を主催すべき者がこれを承継する。
ただし、被相続人の指定に従って祖先の祭祀を主宰すべき者があるときは、その者が承継する。」と書いてあるため、もしお墓を所有していた人が亡くなる前に誰かを指名した場合は指名された人が継ぐことになります。
誰も指名していない場合は「慣習に従って」継承するべき人を決めることになります。
ただし現実的には、お墓の継承者を指名して亡くなる方は少ないので慣習に則って長男や長女、故人に子供がいない場合は血縁関係の近しい親戚が継ぐことになります。
民法上では、慣習に従っていればたとえ血縁が無い赤の他人でもお墓を継ぐことができるため、本来継承者のいない無縁墓というのは生まれてこないはずです。
しかし、現代の民法ではお墓の継承をした人がお墓の手入れ・管理を行っても法的な罰則が一切ないため、お墓の継承者が継承はするものの管理を放棄してしまい無縁仏になってしまうケースが多いようです。
継承者が現れず無縁墓になりそうなお墓がある場合、無縁仏として撤去されるのを防ぐために以下の3つの解決策が挙げられます。
継承者の指名は自分のお墓が無縁墓になりそうな場合に有効です。
生きているうちに信頼できる人と約束を交わしておくことで、無縁墓になるのを防げます。
特に友人や遠い親戚といった血縁関係の薄い人に頼む場合には、死後に遺族から頼むには心理的ハードルが大きいため生前の早いうちから頼んでおくことをオススメします。
「墓じまい」とは遺骨を取り出してお墓を撤去し、お墓のあった土地を更地にして寺院や霊園に返却することを言います。
墓じまいを行うとその後のお墓参りはできなくなりますが管理の手間は一気に減ります。
墓じまいの際に取り出した遺骨は、自宅で保管する「手元供養」にしたり、細かく砕いて海や森に撒いてしまう「散骨」の形式をとる方が多いようです。
永代供養は、故人の家族に代わって霊園や墓地が責任をもって故人の遺骨を供養するサービスです。
他人の遺骨と一緒に埋葬されてしまうという欠点がありますが、墓地の管理や手入れの手間を考えると非常に手軽なのが魅力です。
永代供養を選ぶ場合は、原則的に一定期間を過ぎると遺骨の取り出しができないので改葬の可能性などについて親族間でよく話をし合ってからにするのが良いでしょう。
いかがでしたか?無縁仏は現在増加の一途をたどっており、誰にでも発生しうる大きな社会問題となっています。
自分の墓や家族の墓を無縁仏にしないためにも、時間のあるうちにしっかりとお墓の継承や供養方法について話し合っておくとよいのではないでしょうか。
今回の記事が「無縁墓」についての知識を深める際のお役に立つことができれば幸いに思います。
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