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最近お墓を立てずにお寺の納骨堂を利用して遺骨を保管する人が増えてきました。
墓石を立てるより費用がリーズナブルに済み、天候に左右されずにお参りできるのが納骨堂最大のメリットだといえるでしょう。
この記事を読んでいらっしゃる読者の方の中にもお寺への納骨を検討している方がいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな訳で今回の記事では「3分間でわかるお寺への納骨費用相場」と題し、お寺に納骨する際の費用や納骨のお布施の相場について徹底的に解説します!
お寺の納骨堂への納骨には一般的に20万円~100万円かかるといわれています。 かかる費用の内訳は以下の通りになります。
寺院が管理する納骨堂への納骨には永代使用料(永代供養料)が必要です。
これは、寺院に遺骨を預ってもらい供養してもらうというサービスに対して払うお金のことで
立地や後述する保管形式、供養期間の長さによって20万円~100万円と価格に幅が出てきてしまいます。
納骨堂に遺骨を安置してもらっている期間は、毎年維持費として管理料を納めることが必須になります。管理費の相場は年間1万円前後といわれています。
寺院によっては先払いや、10年間一括払いなどを受け付けているところもあるので調べてみてください。
お寺の場合は、檀家にならなければ納骨堂を使わせてもらえないという寺院も存在します。
檀家になる際は、お布施として10万円程度の入檀料を払うことが習わしとなっています。
さらに、檀家になった後は毎年5千円~1万円程度の檀家料を払わなければならないことが多いようです。
納骨式や回忌法要の際はお坊さんを呼び出して読経してもらう必要があります。
そのため、納骨式や回忌法要を開く際は、お坊さんに支払うためのお布施が必要になります。
仏教的には、お布施は自分の信心の深さから出てくるものなので額は決まっていませんが相場は1万円~5万円となっております。
最近では気にされる方も少なくなりましたが、四十九日法要や一周忌の法要は3万円~5万円の範囲で高めに渡し、三回忌以降は1万円~3万円とするのが正式なルールです。
お寺の納骨堂に入る際には、住職の方に戒名をつけていただくことがあり、お布施の形で戒名料を支払います。
つけていただく戒名のランクにより2万円~100万円と幅がありますが、通常は3万円前後に収まります。
また、寺院によっては境内の墓碑に新しく納骨した故人のお名前を彫刻します。この時の彫刻費用は一人当たり、3万円前後です。
納骨堂の遺骨保管方法には大きく分けて3パターンの形式が存在します。
この章ではそれぞれの保管方法の特徴と永代使用料の目安をお伝えします。
限られたスペースで最大限のお骨を収納することが必要な都心の墓地でよくみられる形式です。
遺骨が入ったコインロッカーのようで少々不気味なところもありますが、永代供養料は非常にリーズナブルで20万円~30万円であることが多いです。
遺骨を地下の別室に安置し、納骨堂のお参りができるところには位牌のみを並べます。
ロッカー式のように骨壺を取り出してお参りすることはできませんが、位牌も安置できることや、20~50万円と費用がリーズナブルに済むのが利点といえます。
お寺によくみられる、仏壇がずらりと並んだ形式です。
費用が高額になりがちですが、家に仏壇を置くスペースがない方や広々としたスペースで供養を行いたい方にはオススメです。
費用は40万円~70万円と比較的高額です。
他にも永代供養料は立地や宗派によって大きく変わってきます。
さらに、永代供養は基本的に33回忌もしくは50回忌で弔い止めをし、遺骨を永代供養墓へ合葬するお寺が大半です。
永遠に供養してもらえるわけではないので気を付けましょう。
ただし永代供養墓への合祀を行わない場合は、5万円~10万円で納骨してくれたり、
早めに合祀することを条件に10万円~20万円値下げしてくれたりする場合もあるので、気になる方は交渉してみましょう。
「納骨式の時にお布施をどのタイミングで渡せばいいかわからない」
「お布施を渡すときに何に包んで渡せばいいかわからない」という悩みをよく聞きます。
実は、お布施は包み方と渡し方に最低限守らなければいけないマナーが存在するのでこの機会に確認しておきましょう。
まず、お布施を入れる袋は、お布施袋や不祝儀袋を用います。これらはコンビニや100均に売られているもので問題ありません。
お布施袋には表面の中央に濃い黒ペンで大きく「御布施」と書き記し、その下に自分の名前、もしくは「〇〇家」と記します。
裏面には包んだ金額と住所などを書き記します。たいていの場合金額は
先頭に「金」をつけ数字は大字(壱、拾、珀、仟、萬)を用いて表し、数字の後には「圓也」を付ける習わしになっています。
例えば5万円を包んだ場合は、「金伍萬圓也」と書き記すのがマナーです。
お布施はなるべく新札を用い、すべてのお札の向きをそろえて、肖像画の書かれている面がこちらをむくようにして封入します。
お布施はお布施袋のままの状態で持ち歩かず、袱紗に入れて持ち運び、納骨や法事を終えて僧侶が帰る間際で
お坊さんの前で袱紗から出し、「本日はありがとうございました」との感謝の言葉とともに袱紗の上に載せて丁寧に差し出します。
納骨式では、参列者が一人5千円~1万円程度の香典をもって来るのが習わしですが それを考えても、お布施や食事での出費が多いためかなり大きな負担となってしまいます。
そんな金銭的負担を最小限で済ますには納骨堂以外にいったいどのような方法があるのでしょうか。
筆者が考える代表的な方法を3つほど挙げてみました。
散骨は故人の遺骨を粉末になるまで砕き、海や川へと撒きます。粉末化する作業は、遺族の心理的負担も考えて業者が行います。
お墓を建てる必要が無く、環境保全の観点からお供え物も少ないため総額5万円~とかなりリーズナブルに済みます。
特に、故人が生前近くの海や川、山を愛していた場合はそこに散骨してあげるのもアリでしょう。
手元供養とは遺骨でペンダントや指輪、ネックレスといったアクセサリーを作り身に着ける方法です。
最近では、遺骨を卓上サイズの小さな骨壺に入れてお家の窓際に飾っておくという方法も生まれました。
何よりも故人を身近に感じることができる点が非常に人気のようです。
費用総額は数千円~10万円といわれ、こちらもリーズナブルで人気となっています。
特に仏教へのこだわりがない場合は、僧侶を呼んで法要を開かずに納骨式を済ませる方法があります。
お布施や御車代、御膳料を出費する必要が無くなるので大幅にコストカットが見込めます。
いかがでしたか?費用がリーズナブルに済み、悪天候の中でも参拝可能な点が人気となり
最近利用者が増加している納骨堂ですが、お寺によって契約形式やオプションにも様々な種類があるので慎重に契約するようにしましょう。
特に遺骨の安置期間や期限がきた後の遺骨の取り扱いについてはしっかりと確認して納得できる形式のものを選ぶようにしましょう。
今回の記事が「納骨堂と費用」についての理解を深めるきっかけになれば幸いです。
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