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世界人口の3割が信仰しているといわれている「キリスト教」。
意外なことに日本では、その信徒数は260万人前後であり、総人口の数パーセントしか存在しません。
そのためキリスト教のお墓などは普段はほとんど目にすることはないのではないでしょうか。
今回の記事ではそんな「キリスト教の墓」にスポットを当て、キリスト教のお墓事情や、キリスト教の墓石に掘られる言葉の意味まで徹底解説しちゃいます!
キリスト教のお墓は日本と全く異なります。キリスト教のお墓は基本的に芝で囲まれた広大な土地にお墓が点在する芝生墓地のスタイルを取ります。
他のお墓との仕切りもなければ、墓石も日本のお墓の半分以下の高さのものが多いため非常に明るく開放的な墓地となっています。
キリスト教では、基本的にご遺体をエンバーミング加工して棺に入れてそのまま埋葬する「土葬」の形を取ります。
これは、世界の終わりが訪れたときにキリストこの世界のすべての死者を復活させるという終末思想に基づいており、
復活したときに肉体が無ければ、魂が困ってしまうという配慮から遺体を土葬するのが慣習です。
また、遺体を土葬するには非常に大きなスペースを必要とするので、一人一つの個人墓が基本となり「〇〇家之墓」といった家族墓はあまり存在しません。
ところが最近、世界的に墓地不足が深刻化しており2016年にローマ法王が火葬を認める布告を出したのでこの先状況は変わっていくことが予想されます。
墓石についても大きな違いが存在します。通常日本のお墓の墓石は故人の戒名や没年月日などを記しますが、
キリスト教の墓石は戒名の代わりに洗礼名を彫刻し、没年月日を刻みます。場合によっては故人が好きだった聖書の一節を刻むこともあります。
更に、「RIP」や「IHS」「INRI」といったアルファベットの略称が入ることがあり、これはそれぞれ
「Requiescat in Pace(安らかに眠れ)」、「Iseum Habemus Socium(イエスは我とともにあり)」
「Iesus Nazarenus れx Iudaeorum(ナザレのイエス ユダヤの王)」という意味を表します。
キリスト教ではお墓に対しての考え方も日本と全く異なります。
日本ではお墓を「故人の肉体の魂が宿るところ」とみなし、位牌を「故人の精神の魂が宿るところ」とみなします。
そのため故人の魂や先祖の魂を崇拝するための場所というイメージが強く、墓石は魂の象徴となります。
その一方西洋では、故人の魂は死後に天に召されてしまうためお墓はただの記念碑のようなものにすぎません。
そのため故人を偲び、皆で故人との思い出を語り合う場所(メモリアルパーク)という側面が非常に強くなっています。
故人がなくなって葬儀が終わった後、キリスト教でも法要を何度か行います。カトリックでは7日目とその翌日(もしくは翌月)に追悼ミサと呼ばれる法要を行います。
プロテスタントでは1か月後の月命日に法要を行うのが基本のようです。追悼ミサが終わると、納骨を行って一連の法要が終了します。
前々章でお伝えした理由からキリスト教のお墓は、記念碑的な意味合いが大きいため
キリスト教徒のお墓参りにおいて彼岸やお盆のように決まって参拝するといった期間は存在しません。
お盆やお彼岸がないため、命日の周辺や各々が好きな日にお墓参りに行きます。
お参りの方法も非常に地味なもので、ろうそくに火をともし墓前にカーネーションを手向け、
十字を切って神にお祈りをします。服装にも特に規定はなく、黒っぽいものであればOKです。
何よりも故人に代わって神にお祈りするのが目的なので、日本と比べて少し雰囲気は明るく感じるかもしれません。
日本にキリスト教のお墓は少ないですが、明治期の外国人墓地ではカトリック式のお墓をたくさん見ることができます。
機会があればぜひ足を運んでみてくださいね。
最後に日本でキリスト教式のお墓を建てるために必要な手続きについてお伝えします。
日本でのキリスト教墓地は、カトリック系の場合は各地区の教会、プロテスタント系の場合は統一団体である日本基督教団によってほぼすべてが管理されているため
どちらかの会員にならなければキリスト教墓地使うことができません。そのためキリスト教墓地を作るには、改宗し洗礼を受けてキリスト教会の館員になることが必要です。
これらの手続きが行えない場合は、公営墓地・民営墓地にお墓を建てることもできますが日本と勝手が違うキリスト教墓地は墓地管理規則などにより規制されてしまう場合が多いので
気になる場合はお近くの霊園・墓地の管理人に問い合わせてみましょう。
いかがでしたか?最近では洋型墓石と言ってキリスト教式の墓石を設置したり、芝生墓地を設けたりする霊園が多くなってきました。
さらに、基本的には火葬を義務付けられている日本ですが、申請により土葬を認められるケースも増えてきたようです。
もし興味のある方はぜひお近くの教会や日本基督教団に問い合わせてみてください。きっと素敵なアドバイスがもらえるのではないでしょうか。
今回の記事が「キリスト教墓地」についての知識を深めるのに役立つことができれば幸いです。
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