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日本の伝統宗教である「神道」。自然崇拝が体系化されて宗教になった神道では八百万の神を祀り、森羅万象に対して神的なものを見出す独自の世界観を形成してきました。
そんな神道では、お墓の形やお墓参りのルールも独特です。今回の記事では、そんな知っているようで意外と知らない「神道のお墓」について、
「神道のお墓とはどんなもの?」「神道のお墓と仏教のお墓の違いは?」といった素朴な疑問を徹底解説していきます!
神道式のお墓を見たことがあるでしょうか。実はあまり仏教のお墓と変わらない形をしています。
仏教のお墓と神道式のお墓で異なるポイントは3つほどあります。1つ目は「墓石の形」です。仏教では直方体状の棹石が置かれますが、
神道の場合は、この棹石の四隅を削り、上側に向かって細くしたものになります。これは「角兜巾(かくとんきん)」と呼ばれ、三種の神器のひとつである「天叢雲剣」をかたどったものといわれています。
2つ目は「墓石の付属品」です。仏教では墓石の周辺に香炉や花台、五輪塔、卒塔婆、灯篭といった付属品が並べられますが神道式のお墓ではこれらは一切並べられません。
ただし、香炉の代わりに香炉があるはずの部分には八足台が置かれ、お供え物が並べられます。
3つ目は「お墓に刻まれる喪に」です。仏教ではお墓の墓石に「〇〇家之墓」といった文言や戒名、没年月日などを刻みます。
しかし神道では、「〇〇家之墓」を「〇〇家之奥津城(奥都城)」と刻みます。更に戒名は霊号と呼ばれ、本名の後に「称名」と尊称(命、神)をつけた形で表現されます。
称名は年齢と性別によって異なり、以下のように分類されます。
乳幼児 →稚児
男児 →童子 女児→童女
成年男子→彦 成年女子→姫
壮年男子→大人 壮年女子→刀自
老年男子→老叟 老年女子→大刀自
例えば壮年男子の「〇△×□」さんの場合は「〇△×□大人命(うしのみこと)」となります。
仏教ではお墓は寺院墓地といってお寺の中に作ることが多いでしょう。一方、神道式の墓地を神社の敷地内で見つけることはできません。
それは神道では死を「穢れ」として忌み嫌い遠ざける傾向にあるからです。
そのため、神道式のお墓を建てたい場合は公営墓地か民営墓地に作るのが無難でしょう。
寺院墓地に建てるという方法もありますが、宗教上の違いから認められない場合が多いので気を付けましょう。
最近では、神道専門の民営墓地が増えてきたと聞きます。気になる方は、ぜひ一度お近くの霊園・墓地までお問い合わせください。
神道式のお墓参りには仏教と異なったルールが存在します。まず、「お参りの手順」が異なります。神道式のお参りは5ステップからなり、
①お墓周りの清掃②榊(玉串)のお供え③ろうそくに火をともす
④持参したお供え物をお供えする⑤参拝するという流れで進めることになっています。
④のお供え物、ですが仏教では「お供え物」に食事や水、仏花、線香などを墓前にお供えしますが、
神道では仏花の代わりに榊、線香は用いずロウソク、食事に当たっては神饌をお供えするというルールがあります。
神饌の内容は水、洗米、お神酒、塩、お神酒、故人の好きだった食べ物などをお供えするのが一般的です。
また、⑤の参拝の手順ですが、神社にお参りに行く時と同じように「二礼二拍手一礼」に従います。
2回軽く礼をし、2回手をたたいた後、もう1回頭を下げて終了です。
葬儀や五十日祭までの間は、手を叩く時に音を立てないように「しのび手」で拍手することが求められます。
神道でのお墓参りのタイミングには、一年祭、三年祭、五年祭、十年祭といった特定の命日に行われる式年祭や
正辰祭、毎月一日の「おついたち参り」やお盆、お彼岸などが存在するのでこれらの機会にはぜひ訪れてみてください。
いかがでしたか?最近では神道のお墓を建てる人はあまり見られなくなってしまいました。
しかし、戦没者墓地や明治時代の墓地を歩けば多くの神道式のお墓が見つかるはずです。
もしこういった墓地へ足を運ぶことがあれば、今回のお話しを思い出しながらお墓を眺めてみてください。
きっと日本人が長い年月をかけて培ってきた深遠な世界が垣間見えるはずです。
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