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「〇〇家之墓」という家族墓はどれくらい前からあったかご存知ですか?
正解には諸説ありますが、家族墓が浸透したのは今から約150年ぐらい前だそうです。
それまでは一人一つの個人墓を作るのが伝統でしたが、江戸末期~明治初期にかけての家制度の構築と
都市部での深刻な墓地不足から家族墓がいくつも作られるようになっていきました。
しかし家族墓が作られると同時に「苗字とお墓」という問題も登場してしまいました。
今回の記事では、この「苗字とお墓」に焦点を当てて「お墓は苗字が違っても入れるのか」ということや
「お墓に違う苗字の人を入れるにはどうすればいいか」ということについてお伝えします。
「〇〇家之墓」という家族墓を見たことがあるでしょう。
このお墓は先祖代々受け継がれ、〇〇家の有縁者や結婚者のみが入ることを許されているお墓です。
こういったお墓に入ることができる人については日本では慣習上こんな取り決めがあります。
・苗字が同じ一族のみがお墓に入ることを許される
・基本的に長男の家系が代々お墓を継承し、長男の家族が「〇〇家之墓」に埋葬されること
・次男以降は結婚後新しくお墓を作り、分家のお墓として引き継いでいくこと
・結婚した女性は基本的に嫁ぎ先のお墓に入ること
・未婚の男女は本家の家族墓に入ること
これらはすべて江戸時代~明治初頭にかけて形成された「家制度」の考えによるルールです。
第2次世界大戦以降家制度が廃止されたため、お墓に埋葬される人についても
上記のようなルールを守らなくても良いことになりました。
では、家制度が廃止された現在、お墓に入ることのできる人についてどういったルールがあるのでしょうか?
実は、家族墓に入ることができる人については「特に決まっていない」が正解なんです。
お墓に関する基本的な取り扱いを定めた法律である墓地、埋葬等に関する法律では
「墓地、納骨堂又は火葬場の管理者は、埋葬、埋蔵、収蔵又は火葬の求めを受けたときは、正当の理由がなければこれを拒んではならない」
という文言が記載されているだけであるため、家族墓の所有者(永代使用権を持っている人)が認めれば
苗字が違っていたり、血がつながっていなかったりしても埋葬することができるのです。
しかし、最近では墓地や霊園を契約する際に
「埋葬する遺骨は使用者の親族のみに限定する」などの制限がつけられている場合が多いです。
親族は通常6親等以内を指しますから、こういった場合は墓地や霊園の管理者に相談してみましょう。
寺院墓地では表向きの規則では親族のみの使用を求めていても、住職さんによっては対応してくれる場合があります。
「夫婦別姓(ペーパー離婚)で生きてきたけれどお墓は一緒に入りたい」
「嫁の家が一人っ子なので嫁の実家のお墓に入りたい」
「嫁の両親もこちらのお墓に一緒に入れたい」
夫婦関係が多様化するいま、こういった悩みは急増しています。
もちろん、お墓に入る人は自由ですし、お墓の所有者が認めれば誰でも入ることができますが、
お墓の入り方くらいは日本の伝統的な家制度のルールに従ってほしいと思う方も多いようです。
こういった場合にオススメしたいのが「両家墓」という選択です。両家墓は、血筋の異なる2世帯が一緒にお墓を作る方法です。
一つの墓地区画内に2つの墓石を建てる形式と、1つの墓石しか立てずに、「〇〇家之墓 △△家之墓」と両家の家名を彫刻する形式があります。
両家墓の最大のメリットはどちらの家の名前も残ることであり、
お墓に入るためだけに苗字を変更したり戻したりといった公的手続きを経ることなく実家のお墓に入ることが出来る手ごろな方法になっています。
ただし墓地や霊園によっては両家墓を許可していないところがあったり、宗派が異なる場合にトラブルになったりすることがあるので注意しましょう。
最後に、最近はやりの「墓友」についてお伝えして終わりたいと思います。「墓友」とは死後に同じお墓に入ることを約束した友達関係のことになります。
実家のお墓に入るのが嫌だけれど、離婚してしまったので嫁ぎ先のお墓に入れない場合など特別な事情がある場合に
同じような境遇にある友達と新しいお墓を建ててそこに入ることを約束するという流れで墓友が成立することが多いようです。
最近では老人ホームやグループホームがお墓を持ち、施設内で亡くなった人を「墓友」として同じ墓地に埋葬するというプランを打ち出したことで話題になりました。
墓友は伝統的な「家族墓」に捕らわれない新しい形のお墓の象徴ともいえる存在です。
もし、苗字とお墓の関係で大きく悩んでいる人はぜひ検討してみてください。
いかがでしたか?先ほどもお伝えしましたが、家制度が廃れたことで家族墓についての価値観は大きく変化しました。
しかしながら、現代でも「苗字の異なる人は入れてはいけない」「苗字が違う人は入れたくないといった方が一定数
いるのも確かなようです。実家のお墓に入るにしろ、両家墓を作るにしろ、墓友を作るにしろ、
これから一緒に入ることになる人たちとしっかり話し合っておいたほうがよさそうですね!
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