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都営霊園の費用と申し込み資格について

青山、雑司ヶ谷、染井、谷中、八柱、八王子、多磨、小平の計8か所が存在する都立霊園。

アクセスが良く、都営のため経営破綻する心配もなく、さらに特定の宗教・宗派を安定しないため非常に人気となっています。

そんな都立霊園ですが、実際に遺骨を埋葬するのにはどれくらいの費用が掛かるのでしょうか。

今回の記事では、そんな疑問に答えるべく、「3分でわかる都立霊園のすべて」というコンセプトで都立霊園の使用料や都立霊園の申し込み資格、更には永代供養の費用や申し込み法までお伝えしたいと思います!

都立霊園にかかる費用はパンドラの箱

都立霊園は毎年6月に募集案内が出て、7月に1度だけ使用者の募集を行います。

しかし、都立霊園は非常に人気のため申し込みには毎年7倍以上の人が応募するといわれ、10年以上落選し続ける方も珍しくありません。


都立霊園では「埋蔵施設」と「収蔵施設」が存在します。埋蔵施設とは、一般的に言うお墓であり、無期限にお墓の区画が貸し出され永久に納骨しておくことができます。

一方、収蔵施設とは期限付きの納骨施設のことで一定期間が過ぎるとほかの遺骨と一緒に大きなお墓に合祀されます。

この章では「埋蔵施設」にかかる費用について紹介していきます。


埋蔵施設には一般埋蔵施設、壁型埋蔵施設、芝生埋蔵施設、立体埋蔵施設そして合葬埋蔵施設の5つが存在します。

一般埋蔵施設は、地下にカロート(納骨室)が設置された通常タイプのお墓です。

壁型埋蔵施設は大きな墓石とカロートがあらかじめ設置されたお墓の集合住宅のようなものです。

芝生埋蔵施設は、青々とした芝生の中に墓石を設置することができる最近流行りの芝生墓地です。

立体埋蔵施設は、遺骨を骨壺に入れて20年間納骨室に安置し、その後大きなお墓に埋葬する永代供養です。

合葬埋蔵施設は、多数の方の遺骨をまとめて一つの大きなお墓に埋葬する永代供養です。


都立霊園の大きな特徴として、一般埋蔵施設や芝生埋蔵施設はあらかじめ墓石が立っていないため、石材店に頼んで墓石を建立する必要があるということが挙げられます。

さらに当選した順に区画が割り当てられるため、当選するまで金額はわかりません。過去には希望に沿わないような大きな区画が当たってしまうということもあったようです。大きな区画が上がれば永代使用料も高くなってしまうので申し込みの際は注意するようにしましょう。

都営霊園の価格は区画の大きさや立地によって大きく変わるので一概には決定できませんが、参考までに、それぞれの埋蔵施設の平均的な倍率と永代使用料、管理費を掲載します。

(永代使用料や管理費用は一般、芝生埋蔵施設は1㎡当たりの料金です。壁型埋蔵施設は1区画当たり、立体埋蔵施設と合葬埋蔵施設については遺骨1体当たりの料金です。)

施設 永代使用料 管理費用 倍率
一般埋蔵施設 100~200万円 610円 6倍
壁型埋蔵施設 150万円前後 4000円前後 募集なし
芝生埋蔵施設 100~150万円 3300円 4倍
立体埋蔵施設 20~30万円 なし 8倍
合葬埋蔵施設 5万円 なし 1倍

長期収蔵や樹木葬にかかる費用

この章では「収蔵施設」にかかる費用や樹木葬にかかる費用について説明していきます。

収蔵施設とは納骨堂のことで30年間の保管ができる長期と5年間の保管ができる短期と一時的な保管のための一時に分かれます。

収蔵期限は更新もできますが、期間が満了すると基本的に手元に遺骨が戻ってきます。

一方、樹木葬は小平霊園でのみ行われている埋蔵法で、火葬した遺骨を墓地内の大木の下に埋葬します。

以下にそれぞれの収蔵施設の平均的な倍率と永代使用料、管理費を掲載します。(永代使用料や管理費用はすべて遺骨1体当たりの料金です)

施設 永代使用料 管理費用 倍率
長期収蔵施設 12万円 1500円 40倍
樹林型埋蔵施設 10万円 なし 10倍

都立霊園へ申し込みをする方法

都立霊園へ申し込む方法は2通りあります。一つはインターネットを用いるもので、申込者情報の登録が必要になります。

もう一つは郵送を用いるもので、必要書類を記入の上担当部署に直接郵送します。

応募する場合は、次の章で紹介する応募資格を満たしていることをしっかりと確認しましょう。

申し込みに必要な条件はこれだ!

申し込みに当たっては次の条件を満たしているかをしっかりと確認しましょう。

毎年、自分が条件を満たしていないにもかかわらず都立霊園の抽選に応募して当選し、当選が無効になってしまうという方が何人かいらっしゃるようです。

このような悲しい事態にならないためにも、応募前の申し込み資格のチェックは必須になります以下は2018年度の都立霊園申込みに際して必要な条件です。

  • 都内に5年以上在住していること(樹木葬などの場合は3年以上)
  • 現在守っている遺骨があること
  • 遺骨に対して祭祀の主催者であること(葬儀の喪主や法事の施主、死亡届の提出や火葬の申請のどれかをしていればOK)

ただし生前申し込みの場合は遺骨が存在しないため、「都内に3年以上在住していること」のみが条件となります。

都立霊園選びは慎重に

いかがでしたか?都立霊園はアクセスが良く、宗教・宗派に捕らわれないというメリットがありますが当選する区画の大きさを選べなかったり、ほかの民営の墓地と大して値段が変わらなかったりします。

都立霊園に申し込む際はこういったデメリットも理解して慎重に決断するようにしましょう。

今回の記事が「都立霊園の費用と申し込み資格」についての理解を深めるのに役立つことができれば幸いです。

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