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ここ数年メルカリやヤフオク、アマゾンが普及し中古品の売買が盛んになりました。
最近では硯や木彫りのお面、能面、甲冑など意外なものも中古で売買されているようです。
「安く買えるなら中古のほうがいい」というのは墓石やお墓も同じ。
1つ建てるのに150万円前後するといわれる墓石や、1区画200万円以上するといわれているお墓の永代使用料も中古でリーズナブルに購入できればどんなにうれしいことか・・・。
でも、よく考えると「中古のお墓」や「中古の墓石」ってあんまり見たことないような気もします。本当に中古のお墓や墓石なんてあるのでしょうか?
そんな訳で今回の記事では、意外と気になる「中古のお墓はあるのか」というテーマに迫っていきたいと思います。
実は中古のお墓はありません。理由は2つあります。1つ目は「精神的タブー感」によるものです。
お墓の区画や墓石は故人の魂が宿るものであり、とても神聖なものです。
日本人はこういった畏れ多いものを再利用するのは、禁忌にあたると考える人が非常に多いようです。
この我々に特有のタブー感は「祟られるのではないか」「バチが当たる」というような仏教の「因果応報」の思想もあいまって日本人の意識に古来より強く根付いているため、これからも中古のお墓が実現するのは難しそうです。
もう一つの理由は「墓石は処分したほうが安い」という現実的な理由によるものです。
墓石を買い取って貰おうとした場合、クレーンやトラックなどの重機や緩衝材、クッションなどの特殊な保護具に加え、それらを管理する人手が必要なため、結果として処分するよりもかなり高くついてしまいます。
これら2つの理由から、ほとんどの墓石は使い終わると産業廃棄物として引き取られ粉砕処理されるため、「中古の墓石」や「墓石のリユース」は存在しないのです。
もし、安く墓石を購入したいのであれば、墓石の質を下げるたり、新古品をチェックしてみましょう。
それでも見つからない場合は、期限付きで新品の墓石を借りることのできる「レンタル墓」を利用することをオススメします。
墓石は産業廃棄物として回収されると書きましたが具体的にはどういった手順で処理されるのでしょうか。
実は、墓石は回収される前にそれぞれの宗教の手順で「魂抜き」の作業が行われます。
この作業が終わると業者の手によって回収され、重機で細かく破砕、分解されリサイクルされます。
そうです。墓石は「中古」には回されませんが、「リサイクル」されることで他のものに生まれ変わります。
一体何に生まれ変わるのかというと、多くは、その頑丈さや耐久性を生かして道路に敷き詰める砂利や建築物の土台として用いられます。
また、稀に分解されずに灯篭や狛犬などの石造りの置物にリサイクルされる場合もあるようです。
お墓の土地についても、中古の土地というのは存在しません。なぜかというとお墓の土地は買うものではなく、借りるものだからです。
お墓の土地契約は「永代使用権」の契約と言って「その土地を永久に借り受け、その土地に墓石を建立し、故人の供養を行うための場所として使う権利」をお金によって購入します。
そのため、お墓の土地は私たちのものではないですし、土地の所有者でもない私たちが永代使用権を売買することはできません。
さらに、永代使用権はちょっと曲者で、お墓の管理を怠るとすぐに取り上げられてしまいます。
例えば、永代使用権を持つ方が亡くなったのにお墓の名義人(永代使用権を契約し、毎年管理料をおさめる人)を変更しなかったり、一定期間以上にわたって管理料の未納が続いたりする場合は、霊園側や寺院側は永代使用権を剥奪し、お墓を強制撤去することができます。
最近では、先祖代々のお墓があるにもかかわらず、誰が管理料を払っているのかわからないという家族が増えているという話をよく聞きます。
もし、誰が管理料を払っているかわからない場合は早急に霊園の契約書や、寺院との契約書をもう一度見直してみましょう。
「中古の墓石や土地はだめでも、五輪の塔や香炉などのパーツなら再利用できるのでは?」と思う方もいるのではないでしょうか。
実は、うれしいことに五輪塔や香炉といった部品に関しては、再利用が可能なようです。
石材店で求められる場合やヤフオク・メルカリなどに出品してある場合も多いので、もし、お墓の部品を一部中古で購入しようとしている場合は、石材店やヤフオク・メルカリを当たってみるとよいかもしれません。
いかがでしたか?先ほども述べたように東京など首都圏でお墓を建てることになると永代使用料や墓石代などを含め350万円前後はかかってしまいます。
最近ではこういった費用負担を考えて「お墓を作らない」という選択を取る方も増えてきているので、気になった方は別の記事「お墓の現代事情」を調べてみてください。
いずれにせよ、元気なうちに自分のお墓の形や場所について家族と一緒に考えておくことが大事になってくるのではないでしょうか。
普段はあまり目を向けることのない話題だからこそ、この記事がお墓とお金の問題について向き合うきっかけになれれば幸いです。
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