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「お墓の地震対策」って知っていますか?
東日本大震災以降、自宅やオフィスに耐震工事を行う人が増えてきましたが、お墓については未だに耐震工事が進んでいないのが現状です。
しかし、いつ大震災が起きるかわからない日本において、墓石に地震対策を施すのはお墓を建てる際の常識といっても過言ではないでしょう。
そんな訳で今回の記事では、「3分でわかるお墓の地震対策」というコンセプトで、お墓に地震対策を行うことの重要性や墓石の免震工法の種類とその費用についてお伝えします。
4つのプレートの境界に位置し、世界でも有数の地震発生地帯に属する日本では、あらゆる建物に耐震構造が不可欠です。
最近では、オフィスビルやアパート、学校、一軒家はもちろんのこと東日本大震災をきっかけにお墓や墓石にも耐震工事が施されるようになりました。
それにしても、どうして固く頑丈なはずの「お墓」に耐震工事が必要なのでしょうか。
実は、お墓に耐震加工を施さなかった場合に受ける被害は想像以上に酷いものになります。
実際に2011年の東日本大震災では、耐震対策を行っていないお墓が軒並み倒壊したり、大きなひびが入ったり納骨室が液状化した遺骨にカビが生えたりと金銭的・精神的被害を受けた方がかなりの数いらっしゃいました。
お墓が倒壊してしまうと、大切な遺骨が消えてしまったり、傷ついてしまったりします。さらに、新しいお墓の立て直しには最低でも100~200万円のお金が必要になります。
そのうえ、墓石の倒壊によって運悪く隣の区画の墓石を傷つけてしまった場合には損害賠償請求がなされる場合もあります。
こういった無用なトラブルや出費・精神的苦痛を防ぐためにも、これからお墓を建てる場合は耐震工法や免震工法が採用されたお墓を購入しておくことが必要なのです。
もし、もうお墓を建ててしまっている場合でも耐震加工や耐震工事を施すことで、十分に被害を軽減できるため、大きな地震が起こってしまう前に早めに耐震加工・耐震工事を行うことをオススメします。
お墓の耐震工事には主に「一体墓工法」「接着工法」「耐震ピン工法」「接着ゲル工法」の4つの工事法が存在します。
この章ではそれぞれの工法の内容と、長所・短所をお伝えします。
日本の伝統的なお墓である和型墓石は棹石、中台、下台の3つのパーツを重ね合わせて作ります。
しかし、これら3つを重ね合わせて作るお墓は、重心が高く不安定なため地震の際に接着点で分離しやすく、非常に壊れやすい構造になっていました。
一体墓工法では棹石から中台、下台に至るまで全て連続した1つの石材から作ることで重心を安定させ、大きな揺れの際の分離を防ぎ、耐震性を向上させます。
耐震工法は倒壊の危険が無い地震に強いお墓を作ることができる反面、大きな墓石を入手し加工するために高額の施工費用が掛かったり、既に立ててしまったお墓には適応できなかったりという欠点があります。
接着工法は墓石の結合部分を接着剤で強力にくっつける工法です。変性シリコンなどの石材用の特殊な接着剤を接合部分に流し込みがっちり固めます。
接着工法の利点としては、業者を呼ばずに自分でも作業をできることや、数万円程度とリーズナブルな価格で耐震加工を済ませられることが挙げられます。
反面、欠点としては接着剤が気温や雨風に左右されやすく劣化しやすいこと、縦揺れには十分対応可能ですが横揺れには脆弱であることなどが挙げられます。
耐震ピン工法は墓石の間に金属の棒(ダボ)を差し込んで3つの墓石を一体化させる方法です。
既存のお墓に対する耐震工事として最もよく用いられる工法で、横揺れに対して抜群の効果を発揮します。
耐震工法の長所は、既存のお墓にも適用できること、費用が安価で工期も短いこと、耐震工事を施した跡が外見ではわからないことが挙げられます。
しかし、短所として縦揺れの際に墓石がダボから抜けて飛んで行ってしまう現象(飛び石)が起きやすいことや大切な墓石に穴を開けなければならないといった問題が存在します。
接着ゲル工法は、3つの墓石の連結部分に特殊なゲル素材を装着します。
これによって大きな地震が起きたときに、ゲルが衝撃を吸収し揺れを最小限に抑えて棹石に伝達します。
接着工法は最もリーズナブルで、実行しやすい手法である一方、近年研究が進んできた免震技術を用いた工法なので、専門の業者に依頼する必要があります。
さらに、接着に使う変形シリコンなどのゲルが紫外線や水分によって劣化しやすく、施工後長期間経つと耐震効果が弱くなってしまうという弱点も存在します。
以上みてきたように、それぞれの耐震工法には長所と短所が存在します。
そのため上記の工法を2~3個組み合わせそれぞれの工法の欠点を補いあうような耐震工事を行うのがベストです。
特に、耐震ピン工法を施す場合は、耐震ピン工法の弱点である縦揺れへの対策としてゲル工法を一緒に施しておきましょう。
もしも大震災などが発生し、お墓にひびが入ったり倒壊してしまった場合は二次被害を防ぐために壊れたお墓には近づかず、石材店に連絡し処理を頼みましょう。
万が一、隣のお墓を傷つけたり、逆に隣のお墓に傷つけられたりしていた場合には裁判や損害賠償請求に備えて現場の写真を撮影しておくことをオススメします。
また、撤去の前に墓地や霊園の管理人に連絡を取り、証人になることを依頼するのも一手です。
いかがでしたか?大規模な地震が増えてきている昨今、お墓の耐震工事は不可欠なものになっています。
先祖代々受け継がれてきたお墓を守り、不要なトラブルや出費を避けるためにもぜひ早いうちに対策を施しましょう。
今回の記事が「お墓の耐震工事」に対する知識を深める際のお役に立てれば幸いです。
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