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「お墓の無い天皇が一人だけいる」という話を聞いたことがあるでしょうか。実は平安時代初期に第53代天皇として在位された淳和天皇にはお墓がありません。
彼は、生前から自分の遺骨を散骨することを望んでおり、死後遺体が火葬された後、京都の大原野の西山山頂付近で散骨されました。
このように1000年以上前から存在した「散骨」の風習ですが、最近費用が安く済むことや法規制が緩和されたことでまた注目されるようになり、人気が再燃してきました。
今回の記事では、ここ数年話題となっている「散骨」について、そのルールや注意点とともに「墓じまい」後の散骨ができるのかといったトピックまでを3分でわかる「散骨の基礎知識と墓じまい」というテーマでお話ししたいと思います。
そもそも散骨とは、遺骨を粉になるまで砕いてから海や山に撒くことで故人を供養する方法のことです。
散骨を行った有名な方では、アインシュタインやフレディ・マーキュリー、XJAPANのhideや石原裕次郎などがいます。
散骨のメリットとしては、散骨後に遺骨を管理する必要が一切なくなるということです。
このため、散骨は墓じまいをしたい方や子供世代に負担を書けないためにお墓を建てたくない人が利用する場合が非常に多くなっています。
もう一つのメリットはとてもリーズナブルであることです。
お墓を一つ作るのには300万円近い費用がかかるといわれていますが、散骨の場合は10~20万円程度で済みます。
新しくお墓を建てる経済的余裕がない方やお墓の建設にお金を持っていかれるのが嫌な方には特にオススメの供養方法です。
散骨には特定の手続きが必要になります。
その手続きの例を以下に示すので参考にしてみてください。
まずは墓じまいの準備です。お墓から遺骨を取り出す場合は、その墓地・霊園の所有者が発行する「埋葬証明書」と受け入れ先の自治体による「改葬証明書」を取得することが必要です。
実は改葬許可証は最悪なくても構いませんが、分骨する可能性(後述)を考えると取得しておくのが無難です。
これら2つの証明書の発行が終わったら、お墓の閉眼供養(魂抜き)を行って、遺骨を取り出します。
閉眼供養にかかる費用は5~10万円といわれています。
取り出した遺骨をそのままの形で散骨するのは死体遺棄罪に問われかねないので、骨を2mm以下まで砕き、粉末化する必要があります。
粉末化の作業は、自分で行っても構いませんが、骨壺一つ分の骨を粉末化するのには休まず作業しても20時間程度かかりますし、大切な方の遺骨をすりつぶすことで非常に大きな精神的ダメージを受けることが予想されるため専門の業者に依頼することをオススメします。
粉骨作業は1~2万円程度で依頼することが可能です。
散骨の場所はどこでも良い訳ではありません。陸の場合は国有地又は許可が出ている私有地、海の場合は沖合まで船をだし、そこで散骨を行います。故人が生前希望していた場所があれば、そこに散骨してあげるのがベストでしょう。
散骨用の船のチャーターは貸し切りだと20万前後、他の家族と乗り合わせだと10万円以下に収まります。
外国で散骨を行うことも可能ですが、日本の会社とは料金体系が異なるのでしっかり交渉を行いましょう。
散骨にはいくつか守らなければならないルールがあります。以下に代表的なものを挙げるので参考にしてみてください。
散骨を業者にお願いする場合は「改葬証明書」または「埋葬証明書」の提示を求められる場合が多いです。
これは、散骨と称して殺人事件などの犯人が遺体の骨を処分しようとする犯罪行為に加担しないためです。
散骨は正式な埋葬ではないため、散骨先の自治体から改葬証明書が発行されない場合もありますが、この時は埋葬証明書がその代わりになるので、最低限埋葬証明書を取得しておきましょう。
散骨を行う場合は決められた土地以外で散骨をしてはなりません。
特に陸地に撒く場合は、風の影響で散骨場所付近の私有地に骨が飛んで行ってしまうことがあるので注意しましょう。
海に散骨する場合も、海水浴場や遊泳場などの近くは散骨が禁止されている地域があるので気を付けましょう。
最近では北海道の長沼町のように、農業ブランドを守るために特定の地域内での散骨を規制する自治体も出てきました。
散骨を行う場合は一度行政窓口に出向き、散骨が可能かどうかを問い合わせることが大切です。
散骨する際には、明文化されていないものの特に気を付けなければならない点がいくつか存在します。
最後にそういった散骨の注意点についてご紹介しようと思います。
散骨は、死者の遺灰を撒くというデリケートな行為である分周囲への気配りが欠かせません。
散骨を行う際は喪服などの着用は避け、骨壺も一目それとわからぬような工夫をしましょう。
分骨して一部の遺骨を手元に取っておくのも選択肢の一つです。
最近では、自宅でも少量の遺骨が保管できるカワイイ入れ物が登場し話題を呼んでいます。
もし、すべて撒いてしまうのにためらいを覚える場合は分骨し手元供養したり、納骨堂に収めたりしましょう。
散骨は周囲の自然環境に配慮して行うことが前提であるため、故人の遺品などを副葬品として投棄することはやめましょう。
特にプラスチック製のものや金属製のものを破棄してしまうと、周囲の自然環境や生態系に大きなダメージをもたらすので絶対に避けるようにしましょう。
いかがでしたか?散骨はお墓がない分、管理・供養の手間が省けますが、遺灰が手元に残らないため残された人は、すこし心細くなってしまいがちです。
散骨したい場合は、分骨するかどうかやどこに散骨したいかも含めて、家族や親せきとしっかり話し合っておくことが必要不可欠になってくると思います。
今回の記事が、そういった方々が家族や親せきと「散骨」という話題を話し合うきっかけになれれば幸いです。
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