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お墓に関することを調べる際に「カロート」や「唐櫃」(かろうと、からひつ)という言葉を耳にすると思います。
しかし、この「カロート」という言葉、なんだか聞きなれない単語で意味も分からず、ちょっと困ってしまいますよね。
そんなわけで今回の記事では、「カロートとは何か」といった基礎知識からお墓の納骨室である「カロート」の開け方、閉め方、そしてカロートがいっぱいになってしまったときの対処法など、3分でわかる「お墓のカロートのすべて」をお伝えします。
カロートとは一言でいうと、お墓の「納骨室」です。つまり、火葬した後のお骨を入れた骨壺が入る部屋になります。
カロートは地上に存在する地上タイプのものと、地下に存在する地下タイプの2つに分かれます。
現代の主流は地下カロートで、お墓の下に大きな穴を掘ってコンクリートを流し込み、遺骨を収納する空間を作り、拝石や花立香焚でフタをします。
これに対して、地上カロートは、墓石の下と地面との間に御影石製の箱を設け、ここに遺骨を納めた後、観音開きを閉めることでカロートを閉じます。
地下カロートは、昔ながらの墓地と同じ外見で圧迫感がないという利点と、カロート内部が結露しやすいという弱点があります。
地上カロートは、風通しが良く結露しにくいというメリットと、お墓の高さが非常に高くなってしまうため威圧感がでてしまうというデメリットがあります。
地上式・地下式といった分類のほかにも、カロート内部の構造によって「一段カロート」「二段カロート」「三段カロート」の3種類に分類されます。
「一段カロート」は最も一般的なカロートの構造で、カロート内部が棚などの無い広い部屋になっており、そこに骨壺を納めていきます。
「二段カロート」はカロート内部が石やコンクリートでできた棚によって2段に仕切られているタイプになります。
「三段カロート」とはカロート内部が石やコンクリートでできた棚によって3段に仕切られているタイプになります。
通常サイズのカロートで計算した場合、「一段カロート」では骨壺が4つ分、「二段カロート」では骨壺が8つ分、「三段カロート」では骨壺が24個分入るといわれていますが「三段カロート」になると非常に大きなお墓の区画が必要なため、一般の墓地や霊園に作られることはまずありません。
「墓じまいのために遺骨の入った骨壺を取り出さねばならない」「カロート(納骨室)を開けて新たな遺骨を入れたい」などという場合があるでしょう。
こういった場合に勝手に私たちの手でカロートを開けても大丈夫なのでしょうか?
答えはYesです。カロートは大人の人一人の力があれば、開くことができるように作られており、個人の手で開け閉めすることに法的、宗教的規制は一切ありません。
地下カロートの場合には拝石をずらしたり、花立香焚をずらすことでカロートが出現します。
この時に墓石を傷つけないように、下にタオルを敷きながらずらすとよいでしょう。地上カロートは観音開きを開く(稀に当て蓋をとる)ことによってカロートを開けることができます。
観音開きは乱暴に開け閉めするとすぐに壊れてしまい、修理費用も10万円~と高いので丁寧に開封するようにしましょう。
もし、自分で作業することが困難な場合は石材店に頼むことでカロートを開けてもらうことができるので検討してみてください。
明治時代やそれ以前からあるお墓では、先祖代々の骨壺でカロートがいっぱいになってしまい、新しい遺骨を入れることができないといった事態も起こるでしょう。
こういった「カロートの中身がいっぱいになってしまったとき」の対処法をお伝えします。
カロートの中身がいっぱいになってしまったときは以下の5つの対処法があります。
骨壺の中のお骨は時間の経過とともに溶けてしまいます。
そのため50年以上経過した遺骨は、お骨の体積が最初の半分以下になっている場合も少なくないので、こういった骨壺を利用して、先祖代々の遺骨をまとめてスペースを開けてみましょう。
カロートの下が土でできている場合は、三十三回忌が終わった遺骨から順に土に還していくのも良いでしょう。
骨を撒くことに抵抗感がある場合は、お骨を素焼きの壺に移してから埋めることで同様に土に返すことができます。
骨壺がスペースを取る場合は骨袋を利用する方法もあります。
また、ご遺骨の形を保つことに特段の執着がない場合は骨を細かく砕き(粉骨)、体積を減らして納骨することもできます。
お墓を新しく建てるには300万円前後の費用がかかるため、現実的な方法とは言えませんが、新しくお墓をつくり、溢れた骨壺はそちらに納骨していくのも一つの手段と言えます。
お寺がお骨を永代にわたって供養してくれるサービスを「永代供養」といいます。
この場合、遺骨は他の永代供養を受ける遺骨とともに永代供養墓に入るので、自分のお墓のスペースを空けることができます。
先ほど地下カロートには、「風通しが悪く結露しやすい」という欠点があるというお話をしました。この「結露」というのがかなり曲者です。
年に1~2回カロートを開けて、掃除を行い、カロートの湿気を払っている分には心配ないのですが、何年、何十年にもわたってカロートを開けていない場合、湿気や結露がカビの発生を誘発し、遺骨や骨壺がカビだらけになってしまうことがあります。
さらに、ジメジメした環境に惹かれたナメクジやミミズが繁殖し、遺骨に群がっていることも少なくないのです。
ご先祖様の遺骨がカビとナメクジ、ミミズにまみれていると思うといい気持ちはしませんよね。
このようにもし、カロートを開けてカビの発生・広がりを確認した場合は「カロートのリフォーム」を行うのがオススメです。
カロートに水はけを良くしたり、風通しをよくしたり、カビが生えにくいような薬剤処理を施したりすることでカロート内部の衛生環境は格段に改善するはずです。
石材店や墓石屋さんの中には、カロートのリフォームを請け負っているところも多いので気になる方はぜひ相談してみましょう!
いかがでしたでしょうか?カロートは、それ自体の作成が非常に大変なのでどのような大きさ・種類のカロートを使うかによって料金が大きく変わってきてしまいます。
もし、新しいお墓を建てようと検討されている場合は、「どれくらいの骨壺を納骨したいか」「手入れの頻度はどれくらいになりそうか」などについて細かく検討しておくようにしましょう。
この記事が「カロート」や「カロートの手入れ」に関しての理解に役立てれば幸いに思います。
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