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世界で一番古いお墓はどこにあるかご存知ですか?
答えは諸説ありますが、今のところ2013年にシリアの北西部にある「テル・エル・ケルク遺跡」で見つかった紀元前6500年ごろのお墓が最古といわれています。
8500年も前の人骨ですが、遺体はしっかり火葬され、丁重に葬られた痕跡が残っていたため「世界最古のお墓」と認定されるに至ったそうです。
しかし、これはあくまで遺跡の中のお話し。現代に生きる私たちのお墓はいったいどれくらい残っているのでしょうか。
墓を作ることは考えても、お墓を撤去したり、終わりにしたりということは考えていない方が多いのではないでしょうか。
最近では、こういった「墓じまい」が上手くいかず、継ぎ手のいないお墓が増えて問題になっているという悲しい事情もあるのだとか。
そんな訳で今回の記事では、墓石をお探しの方に3分でわかる「最近のお墓事情」と際して「お墓の終わらせかた」と「現代的なお墓事情」についてお伝えしたいと思います。
「墓じまい」という言葉を聞いたことのある方は少ないのではないでしょうか。
「墓じまい」とは、お墓を撤去し、お墓の建っていた土地を更地に戻し、お寺や霊園に返却することを言います。年を追うごとに「墓じまい」の件数は増加しており、大阪府内のある霊園では、今年度の墓の新規申込者数に対して10倍近い墓じまいの相談が寄せられたそうです。
また、墓じまいまではいかなくても、遠方にあるお墓を近隣の霊園や墓地に移す「改葬」の件数も5年前から2万件以上増え、平成28年には9万7千件となりました。
一体なぜこれほどまでに「墓じまい」が増加傾向にあるのでしょうか。
墓じまいが全国的に増加している理由は以下の3つが関係しているといわれます。
皆さんご存知のように、日本は20年ほど前から少子高齢化の時代を迎えました。
少子高齢化により、子供が減少したことで、今まで子供たちみんなで管理すればよかったものが息子や娘一人で墓の清掃、維持、管理を行わなければならないという状況になってしまいました。
特に一人っ子同士の家庭で結婚することになれば、1世帯で両方の家族のお墓の管理を行わなければならず、夫婦にとって大変な負担となってしまいます。
最近では、こういった現状を踏まえ「自分の息子夫婦、娘夫婦に迷惑をかけたくない」という考えから、墓じまいや改葬といった決断をされる高齢者も増えてきているようです。
昔と比べて、東京や大阪、名古屋といった都市圏に人や物が集まるようになり上京する人も増えました。
上京した人にとっては代々のお墓がある、故郷の田舎まで帰省するには非常に手間がかかりますし、金銭的、時間的負担も大きいのでお墓参りの習慣がどんどん廃れてしまったようです。
さらに、首都圏のみならず地方でも核家族化が進行し「3世代同居」という昔ながらのスタイルは珍しくなりました。
そのため、昔は当たり前のように行われていた「おじいちゃん」「おばあちゃん」に連れられ家族総出でお墓参りに行くという伝統も今ではほとんど廃れてしまっています。
こういった距離的、時間的問題から墓じまいを選択する人が増えたようです。
お墓の相続は法的には誰が行うのでしょうか。実は、土地やお金などの資産と違ってお墓の相続についての明確な法的取り決めは一切ありません。
昔は「家父長制度」とも言われ、長男の家系が代々その家のお墓を受け継ぐのは常識といった雰囲気があり、民法制定後100年くらいは暗黙の了解のようにお墓は代々長男の家系にがれてきました。
しかし、現代では①や②でご紹介した理由も重なってお墓や家族、親戚関係への価値観が変化し、相続はするものの、法的拘束力がないために管理を途中でやめてしまうケースが急増してしまいました。
管理者のいなくなったお墓は「無縁仏」(引き取り手のいないお墓や個人の魂)としてあちこちに放置され、しまいには行政が管理者・所有者に代わって「墓じまい」を行います。
行政の介入により、無縁仏の増加スピードが格段に速く、いまだに行政の対応が追い付いていないというのが現状のようです。
お墓への価値観が変化した最近では管理に手間のかからない「永代供養」が人気となっています。
「永代供養」とはお寺や霊園が遺族にかわり、遺骨やお墓の管理、供養などを寺や霊園が存続する限り行ってくれるサービスです。
お墓の清掃、管理、修繕などの負担が一切ないことや従来のように墓石・土地などを購入する必要が無い(遺骨はほかの人と一緒に大きなお墓に入れられる)ためお値段も30万円程度とリーズナブルに済むといったところがメリットです。
ここ数年では、あるグループホームが入居者に対し永代供養付きのプランを「死後も仲の良い入居者同士でずっと一緒に居られる」というコンセプトで販売し話題を呼びました。
最近では、「お墓はいらない」という選択をする方も増えてきました。都内に墓地を建てる場合、墓石だけで100万円以上、土地代だけで150万円以上かかり、これに加えて管理料やその他の経費を考えるとお墓を一つ作るだけで300万円前後のお金がかかってきてしまいます。
そんな事情もあってか、最近では従来のお墓の形にとらわれない、以下に挙げるようなリーズナブルで、新しい選択肢が人気を集めています。
散骨は故人の遺骨を粉末になるまで砕き、海や川へと撒きます。粉末化する作業は、遺族の心理的負担も考えて業者が行いますが、お墓を建てる必要が無いため、非常にリーズナブルに済みます。
特に、故人が生前近くの海や川、山を愛していた場合はそこに散骨してあげるのもアリでしょう。
納骨堂は永代供養と基本的に変わりません。お骨を「納骨堂」と呼ばれる四角形や八角形の入れ物の中に納められます。永代供養と唯一違うのは、永代供養はお骨を埋葬しますが、納骨堂はお骨を骨壺に入れた状態で納めるという点です。
納骨堂はもともとは三十三回忌まで遺骨を一時的に保管しておくための場所として用いられていましたが、今では、半永久的に遺骨を保管する永代供養のようなサービスを提供する業者が増えました。
納骨堂は都心のビルの一室や、駅から歩いて数分の場所などにも存在し、気軽にお参りできるという点が人気のようです。
手元供養とは遺骨でペンダントや指輪、ネックレスといったアクセサリーを作り身に着ける方法です。最近では、遺骨を卓上サイズの小さな骨壺に入れてお家の窓際に飾っておくという方法も生まれました。
何よりも故人を身近に感じることができる点が非常に人気のようです。
樹木葬は霊園や山の木の下に、遺骨を埋める手法です。許可が下りている土地のみで可能ですが、木が大きな目印になることや、文字通り「自然に還ることができる」という点から自然を愛する人に人気のようです。
いかがでしたか?人が違えば生き方が違うように、人が違えばお墓のスタイルだって様々に違います。
お墓やお葬式について話すのは少しためらわれますが、「その日」が来てしまう前にしっかりと話し合っておくと、残された人達の負担を最小限に抑えることができるでしょう。
今回の記事がお墓選びや埋葬法選びについて考えるきっかけとなれれば幸いです。
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