最短20秒で一括見積依頼!
実績のある地元の優良石材店を
ご紹介いたします。
文化庁の出す宗教年鑑によると日本には399の宗教・宗派・教団が存在するそうです。宗教・宗派が違えばお墓の形は違うのが世の常。
では、具体的にお墓のつくりは宗教や宗派によってどのように異なるのでしょうか?
今回の記事では、そんな疑問に答えるべく「宗教の違いとお墓の関係」や「宗派によるお墓の形の違い」についてお伝えしていこうと思います。
多くの日本人は信仰強弱に差はあれど、お葬式・お墓選びの際に仏教方式を選択します。
あなたが今まで見てきたお葬式や、お墓のスタイルもきっと多くが仏教方式だったのではないでしょうか。
仏教方式のお墓は「三段墓」といわれ、上から順に墓石、上台、下台の三段から構成されています。
江戸時代以降日本全国に普及した形であり、今でも日本で「お墓」と言われて最初にイメージするのはこの形なのではないでしょうか。
仏教のお墓では、この3段はお釈迦様のお骨が納められた仏舎利塔・五輪塔を表現しており、宗派によって形や色が変化することはありません。
唯一、変化するポイントは「戒名や法号といった墓石に刻む文字」です。
以下に主要な仏教宗派の戒名・法号の違いについて詳しく解説してあるので参考にしてみてください。
天台宗のお墓の特徴は墓石の一番上に「ア」という文字が刻まれることです。
これは梵字(サンスクリット語)で「大日如来」を意味します。
さらに、本格的な天台宗のお墓になると法華経由来の「南無阿弥陀仏」を刻んだり「空、風、火、水、地」を表す梵字を刻んだりします。
真言宗のお墓は天台宗とほとんど変わらず、墓石の一番上に大日如来を意味する「ア」の梵字が刻まれます。
その他「南無大師遍照金剛」の文字が刻まれたり、「空、風、火、水、地」を表す梵字が刻まれたりします。
浄土宗も上二つのお墓と変わらず、墓石の一番上に大日如来を意味する「ア」の文字が刻まれ、本格的なお墓になると「南無阿弥陀仏」と刻まれることもあります。
浄土宗の特徴として、極楽で再開を期すという意味の「?会一処」と刻まれることもあります。
浄土真宗のお墓は、「〇〇家先祖代々の墓」と正面に書き、「?会一処」と刻むのが標準デザインとされていますが、実は、浄土真宗には戒名や法号について、何を刻まなければならないといったルールが存在しません。
しかし、浄土真宗は浄土でまた生まれ変わることを前提としているため、この世とあの世をつなぐものであるお墓には、「五輪塔を立ててはならない」「観音像、地蔵、宝塔を立ててはならない」「法名碑には『法名』とだけ刻む」などという細かいしきたりが数多く存在します。
最近では好きな経典の文言を刻んだりする浄土真宗の方もいらっしゃるようなので、自分の好きな文字を刻みたい場合はお寺のほうに相談してみるとよいでしょう。
臨済宗のお墓の特徴は「悟り」を表す円相(「〇」の形をした文字)を墓石の最上部に刻みます。
墓石の横には五輪塔が建てられ、「空、風、火、水、地」と刻まれるのが特徴で、その他、本格的なお墓になると「南無釈迦牟尼仏」と刻まれることもあります。
日蓮宗のお墓の特徴は墓石の正面に「南無妙法蓮華経」もしくは「妙法」と刻むところです。
また、墓石の隣に立てる五輪の塔にも「空、風、火、水、地」ではなく「妙、法、蓮、華、経」と刻むルールになっています。
日本古来の宗教である神道の場合も、仏教のお墓とほとんど変わりませんが、墓石の上部分が勾配のある三角形(兜布)になっていたり、仏教と違ってお線香を焚かないため、香炉がなかったりします。
香炉の場所には、代わりにお供え物を置く八足台が存在し、お参りの際には玉串を捧げます。
また、墓石には『〇〇家之墓」の代わりに『〇〇家奥津城』と刻まれ、〇〇家の墓であることを表します。
神道では死は「穢れ」として遠ざける傾向があり、神社にお墓を建立することができません。
そのため神道式のお墓を建てたい場合には、民間の霊園や公営の墓地といったところに相談するようにしましょう。
キリスト教のお墓は日本の仏教・神道のお墓と全く違った形をしています。
キリスト教は土葬が主流なので棺を埋めるための長方形の広いスペースが存在します。
更に、墓石も十字架の形をしたものやオルガン型、ストレート型など様々になります。
キリスト教は、お墓は一人一つが原則であり、基本的に一つのお墓に家族で入るということはありません。
また、墓石にも本人の名前と生没年が刻まれるだけのシンプルなものが標準となっておりますが、本人が洗礼名を持つ場合や聖書に好きな文言がある場合には、洗礼名や聖書の文句が英語で書かれたりすることもあるようです。
日本では基本的に遺体は火葬することが原則なので、キリスト教式のお墓を建てたい場合は、遺体は火葬して荼毘に付し、墓石やろうそく台にのみキリスト教式のデザインを用いることになります。
最近では従来の主流であった、和型墓石(仏教、神道)や洋型墓石(キリスト教)にとらわれない自由なデザインのお墓が可能になりました。
こういった墓石はデザイン型と呼ばれ、無宗教の人を中心に好んで用いられます。
デザイン型の墓石の魅力は自分の好きな形に墓石をデザインできること。
野球が好きなら、墓石を野球ボールの形にすることもできますし、ドラえもんが好きならドラえもんの形にすることだって可能です。
また、最近では、墓石代や土地代として500万円以上かかる「お墓」を作らずに、遺骨をペンダントにして保存したり、お家の中に小さなオブジェを作り、その中に保管するといったかたも増えてきました。
無宗教の方の場合は、どんな形のお墓にするにせよ、仏教・キリスト教と異なりお寺や教会がお墓を管理してくれるわけではないので、「その日」が来る前にご自身の家族やご友人とよく相談しておくことが大事になってくるのではないでしょうか。
いかがでしたか?お墓の形や宗教・宗派の話はなかなか家族や周りの方が触れにくい話題であるからこそ、早めに話し合いの場を設けておくことが大切になってくると思います。
今回の記事が、お墓作りや終活について考える際の参考になれば幸いです。
複数業者に相見積りで
失敗しないお墓の工事を!
最短20秒で一括見積依頼!
実績のある地元の優良石材店を
ご紹介いたします。